2015年3月4日 ハイタクフォーラムが厚生労働省に要請交渉を行いました。
ハイタクフォーラムは3月4日、衆議院議員会館・多目的会議室で厚生労働省への要請交渉を行いました。ハイタクフォーラムからは全自交労連が30人、全体で70人が出席しました。
厚生労働省からは佐藤労働基準監督課長以下、5名が出席しました。
冒頭挨拶に立った伊藤実ハイタクフォーラム代表(全自交労連中央執行委員長)は改正法の附帯決議にある累進歩合の廃止について「厚労省が改正法の施行を受け真っ先に通達を出し対応して頂いたことに感謝する」と述べるとともに「ハイタク産業は労基法・最賃法・改善基準の違反率が高止まりしており監督・指導を引き続き強化して頂きたい」と挨拶しました。
その後、①累進歩合の完全排除、②歩合給の弊害と運転者負担などの給与体系の見直し、③深夜割増運賃の廃止の問題点、④最低賃金の遵守、⑤不当労働行為への対処を柱とする要請書を提出し、厚労省からそれぞれについて回答を受けました。
生活統括課付労政担当参事官室の堀氏は、不当労働行為について,救済命令などについて説明がされ、その後、質疑と回答がなされました。
詳しい内容については全自交新聞をご覧下さい。
当日、質問・要請を申し入れた発言者
北海道の鈴木中執:
北海道の低営収の厳しい実態を述べた上で「デジタコのチップ2枚持たせて出庫させ不法行為を是認している事業者がある」と正しました。
厚労省側:
労働時間を適正に把握した上で最低賃金をクリアしているか徹底したい。デジタコカード2枚の件は、事業者が判れば適切に対応していきたいと回答。
関西・大阪の加藤中執:
京都の深夜早朝割増廃止について7割の事業者が廃止をするとなれば、当然、運賃収入は下がり、運転者の成果給が下がる。深夜割増廃止の部分の担保を事業者にさせなければならない。事業者が一方的に深夜早朝割増運賃を廃止するとか、大幅な遠距離割引を採用するときには、労使合意がなされているかまで踏み込んで監査すべきと要望しました。
九州・熊本の重光中執:
労組のある職場で累進歩合を廃止し積算歩合に変えたが、労組のない職場は累進歩合のままだ。監督署が率先して指導すべきと要望しました。
最後に厚労省側から「労働時間をしっかり把握し、賃金不払いとか最低賃金に違反しているとかがあれば指導していきたい」と述べ、要請交渉を終了しました。
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厚生労働省へ手渡した要請文(PDF)