限られた時間の中で全自交の仲間7名が質問
直井中執(関東)
消費税の増税分を運賃にすべて転嫁できるのか。個人タクシーは、益税の問題もある。法人タクシーとの運賃格差ができることは大問題だ。
2006年に放置車両への対策がとられたが、タクシーで勤務中のトイレや業務上、お迎えなどで車から降りなければならない場合は取締り対象から除外してほしい。
塚本中執(近畿)
距離割引を是正する必要があると考えるが、公取委のカルテル問題が影響し、議論もできない。しかし一方で運賃改定時の70%ルールがある。この70%ルールの意味を教えてもらいたい。地域協議会でも運賃を議題にできていない。
低額運賃事業者や個人は運賃のディスカウントをやっている。監査でも実態がよくわからない。デジタコの装着を義務化することが必要だ。
鈴木中執(北海道)
雪国の苦労は大変なものがある事を知ってもらいたい。特措法では、大幅な減車と下限割れ運賃の排除ができていないため、タクシー労働者の生活は限界まで悪化しており、氷点下の寒い地域で十分に灯油を買うお金すら持ち合わせず、苦しい生活を余儀なくされている。減車と適正運賃を強力に指導してほしい。
大槻中執(東北)
福島県は原発事故による放射能の影響で厳しい状況にある。タクシー適正化特措法だけでは解決しない問題が多くあり、特措法とは別の支援制度がどうしても必要だ。
NHKの大河ドラマで「八重の桜」が報じられているが、会津地方や福島県の観光振興も是非お願いしたい。
重光中執(九州)
要請事項にもある賃金の累進歩合制について質問する。
熊本は一定の減車効果もあり日車営収は全般的に上がっている。賃金については労使の問題とされているが、私の組合は累進歩合を改め、積算歩合を導入するなどして改善を図ってきた。しかし、労働組合の無い会社では累進歩合が当たり前のように存在しているのが実態だ。違法な累進歩合を排除する対策をお願いする。
合田中執(中四国)
愛媛県は松山交通圏、東予交通圏、今治交通圏の3つの地域が特定地域に指定されているが、昨年10月に全部が再指定を受けた。
地域協議会の開催について私の地域で尋ねても、「このまま行く」「問題が無ければやらない」「開きたくないという委員がいれば開かない」と言っている。
相対運賃の横行や割増運賃を利用者から取らないなどの実態もあり、協議会で議論すべき課題が多い。しっかり指導してほしい。
中江川中執(中部)
運転代行の適正化を強く望んでいる。運転代行は富山が発祥の地と言われ、私の住む金沢市も大変多くの運転代行が営業している。
運転代行の適正化のためには、不透明な料金や相対運賃を排除することが必要である。また、事業の入口でのチェック、暴力団の排除、随伴車の保険加入義務化、強力な監査を実施すること、なども必要と考えるので対策をしっかりやってほしい。
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