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ホーム > ニュース > 2025年7月25日掲載

広島地本が再建はたす

新たに4分会結成

全自交広島地方本部(遠藤博志執行委員長)は7月8日、広島市中区の広島県情報プラザにて再建大会を開催。30代の若い組合員を含む約10名で再出発しました。

広島地本は2021年の「広島タクシー」廃業以来、遠藤委員長がほぼ独力で旗を守る状態でしたが、遠藤委員長は新たな職場で粘り強くオルグ活動を継続。昨年、大谷恵三氏を書記長に迎えて職場の組合結成を準備し、再建大会にて、胡タクシー分会、丸三タクシー分会、広三自動車分会、協同組合タクシーセンター分会の4分会の立ち上げ、新たな規約、予算や運動方針を決定し再建を果たしました。

翌日には、各社の経営者に対し組合の結成を通知し、統一交渉での団体交渉を申し入れ、要求書を手渡しています。

再建大会にて遠藤委員長は「一人一人の生活を確保するために、個人で声を上げるのではなく、組合というものを利用していただいて、少しでも良くなるようにやっていきたい」と抱負を述べました。

本部より溝上泰央中央執行委員長と野尻雅人書記長、山口地本より岸清隆執行委員長が来賓参加。溝上委員長は全自交労連のことや労金・共済などの制度を説明した上で「ここから会社と本当に有効な労使関係をつくっていくためには、皆さん一人一人の努力が大切です」と、労使でともに会社を発展させていくことを願いました。

野尻書記長は「労働組合をつくることは憲法で保障された権利。会社から不当な扱いや脅しを受ければ、裁判闘争も辞さず、全自交の全国の仲間が守ります。どうか安心して活動してください」と激励。山口地本の岸委員長は「山口も厳しい状況ですが、めげずに労働組合の勝ち取った権利を守っています」と団結を訴えました。

7月16日夏季セミナーでも、溝上委員長が広島地本の再建を紹介し、遠藤委員長、大谷書記長の貢献に感謝。両名に万雷の拍手が贈られました。

祝当選 岸 まきこ

もりや たかし候補は惜敗

7月20日、第27回参議院議員選挙の投開票が行われ、全自交労連が推薦した岸まきこ候補(自治労組織内・立憲民主党)が、見事に全国比例区で当選を果たしました。一方で、同じく全自交が推薦した、もりやたかし候補(私鉄総連組織内・立憲民主党・タクシー政策議連事務局長)は惜敗のくやしい結果となりました。17日間の長い選挙期間において、全国各地で政治闘争に取り組んでいただいた全自交の仲間の皆さんに深く感謝し、敬意を表します。

今回の参議院選挙では与党を過半数割れに追い込むことができた一方で、全自交が支持する立憲民主党は議席を積み増すことができず、危険な主張を掲げた参政党が躍進する結果となりました。

今後の政治情勢は極めて流動的になりますが、我々ハイタク自教労働者にとって最も懸念されることは、自民党の総裁がライドシェアの推進派に変わったり、過半数割れした自公がライドシェアを推進する維新の会と連立政権を組むことです。

このような不安定かつ重大な局面で、公共交通の現場の思いを背負い、タクシー政策議連の扇の要だったもりや議員の議席を失ったことは痛恨の極みですが、過疎地の移動困難の課題の解消などに向け、自治労出身の岸まきこ議員と共に取り組み、絶対にライドシェアの完全解禁を認めない戦線を再構築していかなければなりません。

全自交の仲間は各地の選挙区で、推薦候補の当選に向けて尽力するとともに、北海道では岸まきこ候補を支援。また本州以南では、もりや候補の支援に取り組みました。

7月19日、もりや氏の八王子でのマイク納めの集会には全自交の仲間約50名を含む数百人が集結し、必勝を期しましたが及びませんでした。

夏季労働セミナー開催

全自交労連は7月16日、東京の全日通霞が関ビルで、2025夏季労働セミナーを開き、全国から約130名が参加しました。

2025春闘について総括し、その成果と課題を確認するとともに、次年度の運動方針の確立に向けた討議課題を提案。討論の中では自動運転タクシーへの対応などの意見がでました。

さらに、公共交通に関する専門家である福島大学の吉田樹教授(前橋工科大学特任教授)を講師に招き、『持続可能な地域公共交通の作り方』と題した講演を聞き、タクシーの再生に向けた様々な方法を学びました。

青ナンバー

私の初恋は、小学校の6年生の時、相手は朴(パク)さんという同じクラスの女の子だった。友達には金(キン)君もいた。

仕事をしてからも色々な国籍やルーツをもつ人と接点があった。それぞれ好きになった人も、良い奴も、嫌いな奴もいたが、皆それぞれに違う一人一人の人間だ。

それが当たり前の感覚だと思ってきたが、どうやら違うらしい。参政党の躍進を見て、「外国人」や「日本人のように見えない外見や名前の人」を嫌う人がこれほど多いのかと鳥肌が立った。

ネットでは多くのデマが拡散された。しかし、私たちの生活が苦しいのは、外国人のせいではない。「労働力の安売り、切り売り」を政策として進めてきた政治のせいである。

残念ながら落選したが、東京選挙区で出馬していた保育士の奥村政佳候補は、保育の現場でスキマバイトが増えている現状の危うさを演説で訴えた。これはタクシーの不足を日本版ライドシェアで補う発想と同じである。

「あいつらを叩け」と分断を煽る政治ではなく「命を預かる仕事にこそ安定した雇用と賃金が必要だ」と主張をする政治こそ望まれる。

K・T

「タクシー難民を救う」

溝上泰央 中央執行委員長

主催者としてあいさつした溝上泰央委員長=写真=は冒頭、トランプ大統領の返り咲きによる、世界情勢の混乱や、賃上げが物価上昇に追いつかない国内情勢に言及。そして「多くが歩合制で働く我々ハイタク労働者の賃金・労働条件の向上には、運賃改定が必須であり、さらに迎車料金をはじめとする運賃以外の適切対価もしっかり獲得しなくては、他産業との賃金格差を埋めることなど、夢のまた夢となってしまいます」と指摘しました。また「2002年の規制緩和以降、タクシーがちまたに溢れ、我々ハイタク労働者は『ワーキングプアの象徴』とまで言われました」と振り返り、賃金・労働条件を上げるために政治の重要性を強調。参院選に向け「森屋隆さん、岸真紀子さんの両議員に、必ずもう一度国政の場に返り咲いていただかなくてはならない」「最後の最後まで働きかけを」と強く求めました。

ライドシェアを巡る情勢に関し「導入勢力も決して諦めたわけではない。我々にできることは、『タクシーが足りない、タクシーが捕まらない』といった利用者の声を一つでも多くなくすこと。公共交通の自覚をもち、労働時間内において『一人でも多くのタクシー難民を救う』といった意識を持って営業をしていただくことがライドシェア導入を阻止する最大の防御策だ。我々もやれること、やるべきことはしっかり行っていきましょう」と呼び掛けました。

そして東京や兵庫で争議を闘う仲間のことに触れ「全自交労連が一致団結して闘えば、必ずや道は開ける。皆様の支援の取り組みに感謝し、引き続きのご協力をお願いしたい」と述べました。

講演 「タクシー再生への道」

福島大・吉田教授

福島大の吉田樹教授より「持続可能な公共交通の作り方」と題する講演を受けました=写真。

吉田教授は、タクシーの再生に向けて、

  • ○バス路線を絞り込んで基幹路線の運行本数を増やすと同時に、高齢者にタクシー利用運賃を補助し面の輸送をカバーした前橋市の事例
  • ○夜間に、乗合タクシーをバス路線と同じルートで運行する八戸市の「シンタクン」や、沼津市の「夜間乗合タクシー」
  • ○住民に限定し、タクシーを片道600円または900円の定額で提供する南相馬市の「みなタク」(メーター運賃との差額は市が補填)
  • ○町内の移動に限り、月額1万円で乗り放題のタクシーを運行する郡山市安積町の郡山観光交通の「定額タクシー・ヤマグチくん」

などの具体例を紹介。「『おまかせ下さい。お出かけの足』と自信をもって言えるよう、地道でも一歩一歩」と呼び掛けました。

また「自治体がカタカナ書きの新しいモノに飛びつき、そこに補助金が多く投入されてしまっている。ライドシェアもデマンドも場所を選ぶ道具だが、導入すること自体が目的化している」と批判し、国が確保した交通空白解消のための数百億円の予算が有効に活用されるよう、「現場の皆さんから声をあげ具体的な提案を」と求めました。働く者の立場を代表して地域公共交通会議などに参加し積極的に意見を伝えることを推奨しました。

日本版ライドシェアについては「タクシー乗務員に対してすら、最低賃金を補てんせざるを得ない地域でライドシェアをやってもうまくいかない」と指摘。「規制改革会議の有識者は『供給量を増やせばよくなる』と言うが、タクシー規制緩和の時に、3大都市圏を除く41道県では、供給が増えて需要が減った」と誤りを批判しました。

質疑応答では、全自交山形地本の遠藤栄二委員長が、米沢市中心部で運行予定の定額タクシーについて質問。吉田教授は「私が仕掛け人です。各タクシー会社に日報を提供していただき、私が分析して『いける』と思う設定にしました」と採算性に配慮して制度設計したことを伝えました。

支える心に声震え

会場では、争議を闘う神戸相互タクシー労組の支援カンパも行われ、パンフレット66冊の購入と7万円のカンパがありました。

当該労組の北坂隆生委員長(全自交労連副中央執行委員長)は閉会あいさつで、全国の仲間が変わらずに支援を継続していることに感謝する中で、湧き上がる涙をこらえきれず「ありがとうございます。最期まで闘い抜くことを…」と声を震わせあいさつしました。

運動方針確立に向けて

セミナーでは、水野潔副中央執行委員長が「一つ一つの問題を解決するためにも、今日の話を良く聞いて情報を共有し力を合わせていこう」とあいさつ。座長は愛知地連の葉栗光宣さんが務めました。

来年度の運動方針確立に向けて、野尻雅人書記長が討議課題(左の表参照)を提起。次世代育成の重要性を強調し「40代、50代の若い組合役員を増やしたい」「女性の組合員・役員を増やさなければ」と呼び掛けました。労連の財政再建について「なんとか形が見えそうだ」と手応えを示しつつ、いま一歩の協力に理解を求めました。

ほか、迎車料金を含めた価格転嫁や、プラットフォーマーの規制、都市型ハイヤーの規制強化などを訴えました。

自動運転に対策を

質疑応答では、関西地連の成田次雄書記長が発言。自動運転タクシーの実用化が想定より早い可能性を指摘し「自動運転車の価格が安くなれば、労働者への賃金を払う必要がないのでペイしてしまう。労働組合としてどう対応するか真剣に考えなければ。研究を」と問題提起しました。

野尻書記長は、自動運転タクシーの実用化には否定的な考えを示しつつ「研究はしていく」と答弁しました。

運動方針の確立に向けた討議課題

【最重点課題】

  • ◇各地方組織における次代の担い手の確保・育成、組織の維持・拡大
  • ◇ライドシェア完全解禁の阻止 (RS新法阻止と日本版RSの幕引き)
  • ◇エッセンシャルワーカーに相応しい賃金、全産業平均を上回る賃金の実現そのための価格転嫁(運賃・迎車料金)の推進と、適正分配の維持

【重点課題】

  • 持続可能な全自交運動のための財政確立、次年度繰越金の数値目標策定
  • 自動運転タクシーの実用化を見据えた対応策・方針の確立
  • 違法、不適正な都市型ハイヤーの実態解明と適正化、都市型ハイヤー制度の見直しや規制強化に向けた政策闘争
  • アプリ配車プラットフォーマーへの規制確立、料金の適正分配とシステムの透明化
  • 地域公共交通の防衛と、公助の獲得
  • LPガススタンド等のインフラの維持
  • 魅力的な産業とするための働き方の改善、長時間労働是正、女性も若者も高齢者も働きやすい労働環境の整備
  • 「日本のタクシーへの信頼」を守るための安全・安心、接客、サービス品質の向上
  • 自教労働者の賃金・労働条件改善と自教産業の政策課題の前進
  • 政権交代の実現による労働者・生活者目線の政治の実現
  • 平和、護憲、反核、反差別、環境保護への取り組み

25春闘の総括

80組織が妥結

7月5日までに80組織より妥結の報告がありました。また、今春闘より実施した集約アンケートに回答した93組織中、87組織が要求書を提出し、内76組織が回答を得ました。

◆タクシー

「運賃改定による増収分を含む月額2万8千円」を要求に掲げて交渉。固定給のベースアップや歩合率の引き上げをはじめ、通勤手当などの新設や増額、一時金・臨時給の増額を勝ち取った単組も多く、非乗務員を含めた全ての職種で賃上げを目指した交渉が展開されました。

月例賃金は「現状維持」が過半を占めますが、運改効果も含めて要求水準を達成できたか否かの評価は、今後の調査結果を待つ必要があります。

◆ハイヤー

ハイヤーは歩合給主体=月額2万8千円・固定給主体=月額2万1千円の要求を掲げ、7単組が妥結。日交労の定昇1800円+ベア1万円をはじめ、多くの単組が固定給のベアや一時金増額を勝ち取りました。また違法営業や名義貸しの疑惑がある「都市型ハイヤー」の規制強化が、重要な政策課題となっています。

◆自動車教習所

自教は、月額1万8千円を統一要求額とし、太平自動車学校労組のベア6千円~1万1千円を筆頭に、多くの加盟単組がベアを実現しました。

2025春闘 妥結第五弾

全自交東京地連の連絡委員会は、5月20日、JR上野駅のタクシープールで清掃活動を行い、ペットボトルなどのゴミを拾い集めました。連絡委員会では、今後も恒例の清掃活動を継続します。

【北海道】

三和交通労働組合 6月2日 現行賃金制度維持▽夏季一時金協定▽マットクリーナー改修▽無線機更新確認▽ソフトメーター対応確認▽制服支給確認
寿ハイヤー労働組合 6月6日 64歳までの月例賃金の配分率を2%改善、48%→50%▽夏季一時金協定▽制服支給確認
北星タクシー労働組合 6月7日 現行賃金制度維持▽夏季一時金協定▽制服支給確認▽運賃改定方針確認▽車両更新方針確認
鈴蘭交通労働組合 6月9日 現行賃金制度維持▽駐車場運用改善▽設備改修実施
北びしハイヤー労働組合 6月9日 定年延長に伴い、60歳以上の歩率を49%から52%に引き上げ▽夏季一時金妥結▽4月1日より定年年齢を60歳から65歳誕生日までに延長することで合意・実施▽制服支給
太洋ハイヤー労働組合 6月10日 現行賃金制度維持▽夏季一時金協定▽年末一時金交渉に関し国内物価・生活賃金を考慮し、期間営収増額分を適正に反映する覚書を締結▽制服支給確認▽カスハラ相談窓口設置▽トイレ改修実施確認▽実車時行灯消灯実施
中央ハイヤー労働組合 6月27日 現行賃金制度維持(A型)+退職金制度の一部上積み▽組合員の負担が大きい24時間運行の見直し等勤務ダイヤ変更(深夜の供給量については、飲食店組合と各タクシー会社でも対応を協議)▽夏用上着支給

【神奈川】

国際自動車横浜労働組合 6月10日 現行賃金制度維持▽生産協力金支給=10,000円~30,000円(期間内の勤怠・安全・コンプライアンス等の評価による)▽ハイヤー賞与=年間540,000円▽設備改修順次実施▽配車アプリ営業促進実施▽ハイヤー乗務員がタクシーに乗務する際の処遇改善について継続協議
神奈川都市交通労働組合 6月13日 タクシー部門=賃金制度に関し継続協議(会社側からの改悪提案をひとまず阻止し現行賃金制度を維持)▽ハイヤー部門=現行賃金制度維持▽非乗務員部門=定昇+平均1人1900円ベースアップ▽一時金=ハイヤー平均年間350,000円、非乗務員平均年間450,000円▽永年無事故褒賞制度の新設について継続協議

【富山】

となみ観光交通労働組合 5月13日 基本給8,500円ベースアップ▽夏季一時金継続交渉
高岡交通労働組合 6月19日 現行賃金制度維持▽夏季一時金30,000円

【大阪】

大阪トンボ交通労働組合 5月22日 現行賃金制度維持▽解決金=正社員一律12,000円+10,000円(半期営収基準到達者)、嘱託以一律8,000円+9,000円(半期営収基準到達者)、内勤・アルバイト一律8,000円▽オイルチェンジャー購入
新大阪タクシー労働組合 7月5日 現行賃金制度維持▽解決金=正社員10,000円、嘱託・アルバイト8,000円▽制服支給

【兵庫】

昭和交通労働組合 6月10日 現行賃金制度維持(年功給加算制度を確保)▽年間一時金248,000円、春闘解決金10,000円

組織拡大キャラバン

茨城県15駅まわる

全自交関東地連(水野潔委員長)は、6月9・10日、茨城県で組織拡大キャラバンを実施しました=写真。2日間で県内15駅のタクシー乗り場をまわり、ビラを配って、組合の結成や全自交への加入を呼び掛けました。同時に、現地の乗務員の労働環境や課題について、話を聞きました。

関東地連の水野委員長や、本部の溝上泰央委員長、地元の全自交茨城地本の金野健一委員長など総勢9名が参加しています。

なお東京地連(内田亨委員長)も6月中旬に「組織拡大週間」を設定し、都内各地でビラの配布を行いました。

兵庫陸運部に要請

兵庫県交運労協ハイタク部会(部会長=北坂隆生・全自交兵庫地連委員長)は、6月20日、兵庫陸運部に対する要請交渉を行ないました=写真。

  • ①タクシー乗務員の労働条件の向上
  • ②運賃改定後の労働条件改善に対する適切な指導
  • ③タクシー運賃
  • ④悪質事業者への監査強化と監査要員の増員
  • ⑤過労死防止のための定期健康診断の完全実施への指導
  • ⑥運行記録計の設置義務
  • ⑦日本版ライドシェア実施事業者への監査強化
  • ⑧自家用有償旅客運送事業者に対しての監査
  • ⑨自動運転の実証実験

の9項目にわたって要請。

兵庫陸運部から、踏み込んだ回答はありませんでしたが、悪質事業者への監査について、兵庫労働局と連携したタクシー事業者への合同監査は「令和5年度は2件、6年度は4件実施をしている」との回答を得ました。

人類のために核兵器をなくす

被爆80年の決意

被爆80年にあたり、核廃絶に向けた運動を学び、強化するため、原水爆禁止世界会議(原水禁)は、6月28日、都内で「被爆80年を考える集い」を開きました。

5歳の時に長崎で被爆した川野浩一共同議長がスピーチし、「床の間に消し炭の入ったバケツがおいてある。『これはなに』と聞くと、『(爆心地の)浦上に住んでたおばあちゃんよ』と」、「1946年、私は小学校1年生、文房具も、ランドセルも、靴も、洋服も何もなかった。最初は教室もなく青空の下が学校だった。それでも両親がそろっている子は、まだ幸せだった」と被爆と終戦直後の体験を振り返りました。

川野議長は、被爆の実相が忘れられ「昔話」となることを憂い、「世界の核はいまや1万2千発を超え、人類滅亡を予告する終末時計は刻々と時を刻んでいる。いつ核兵器が使われても決しておかしくない。世界人類がこの危機をどう克服できるのか、いま、人類の生き残りが問われている」と呼び掛けています。

前広島市長の秋葉忠利顧問は、実現可能な核兵器廃絶の具体案として「2035・2045ビジョン」を提案。まずは2035年までに、全ての核兵器保有国に「核兵器を先制攻撃には使わないという宣言」をさせ、核軍縮への流れをつくり、被爆100周年である2045年の核兵器廃絶につなげるという計画の実現に向け、行動開始を呼び掛けました。

「高校生平和大使」として活動していた大学生3人によるトークセッションも行われました。参加者の1人は「80年という数字に拘らず、81年目も82年目も同じように子どもたちに被爆の実相を伝えてる活動を続けたい」と語り、会場内からは、大きな拍手が贈られました。

長崎大学核兵器廃絶研究センターの中村桂子准教授は、「『核兵器は使ってはならない』という『使用のタブー』は、まさに被爆者の声によって維持されてきた」とし、今後への課題を提起しました。


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