新年明けましておめでとうございます。全自交労連中央執行委員長の溝上です。組合員の皆様におかれましては、輝かしい新春をお迎えのこととお慶びを申し上げます。日頃、全自交労連の運動に対し御理解・御協力を賜っていることにも、心より感謝申し上げます。
旧年中は、元日に起きた「令和6年能登半島地震」と翌日の「旅客機と海保機の接触事故」という我々公共交通に従事する者としても大変ショッキングな出来事で始まる激動の一年となりました。
我々が働くハイタク産業においても、プラットフォーム型のライドシェア導入勢力が、恣意的なデータを基に様々な会議でライドシェアの必要性を訴え、導入ありきの議論で「ライドシェア新法」制定を画策しました。
我々、全自交労連は、日本のタクシーが世界一の評価を受けていることなど、行政が主催する会議をはじめ様々な場でタクシー労働者の意見を述べ、全国各地でライドシェア新法阻止の運動を強固に展開してきました。タクシー事業者も「日本版ライドシェア」の立ち上げや交通空白地を無くす取り組みとして「自治体ライドシェア」に積極的に関与し、タクシーが公共交通であり、社会のインフラであることを示してきました。
しかし、交通空白地や過疎地などの事業採算性の厳しい地域では、民間事業者であるタクシー会社の努力だけでは限界があります。昨年は、歴史ある会社も含め、全国各地でタクシー会社の廃業が加速した年でもありました。国や自治体が公助を含めた取り組みをタクシー事業者と一体となって行うこと、そして各地域での将来を見据えた持続可能な「公共交通政策」が必要です。
同時に、我々は公共交通に従事するエッセンシャルワーカーとして、移動困難者を支えなければなりません。昨年10月、車いす利用者の方々が21都道府県で行った調査では、UDタクシーによる乗車拒否の割合が、東京を除く道府県で1年前より増加する残念な結果が出てしまいました。全自交労連として車両の改善を今後も訴えていきますが、利用者からの信頼を損なう行為は結局、我々自身の首を絞めることを肝に銘じなくてはなりません。
第50回の衆議院選挙で、皆様のご協力もあり我々の支持する立憲民主党は98議席から148議席と大きく議席を伸ばすことが出来ました。組合員一人一人の取り組みに感謝を申し上げます。政権交代への足がかりとして自公過半数割れの目標を達成した流れを、今年の夏の参議院選挙でも確かなものとしなくてはなりません。2012年に野田政権の解散でご破算になった「タクシー事業法」は、タクシーの営業免許を3年ごとの更新制として悪質事業者を退出させ、台数や運賃を強力に規制し、過労防止規定を新設するなど、画期的な法案でした。再び我々の力で野田政権を誕生させ、このタクシー事業法をもう一度現実のものとすることが、ハイタク産業の明るい未来への近道です。
全国では、自主管理など都市部では想像できない状況の中、雇用を守り、組織を守り、仲間を守る努力を続けています。
全自交労連は、ハイヤー・タクシー・自動車教習所の産業別労働組合として、新しい時代に立ち向かい、公共交通を担う労働者にふさわしい賃金・労働条件を実現出来るよう、先頭に立って運動を展開していきます。本年も、全自交労連に結集する組合員の皆様の無事故・無違反と、ご健勝・ご多幸を祈念いたしまして、年頭の御挨拶とさせていただきます。
公共交通に従事する使命と矜持をもって、大変厳しい時代ですが、進化を止めずにともに頑張りましょう。

