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ホーム > ニュース > 2024年9月27日掲載

ライドシェア阻止の決戦大会に

第82回大会を歓迎 一丸で争議を闘う全国の支援に感謝

2024年全自交労連第82回定期大会を、神戸で開催させて頂くにあたり歓迎のご挨拶を申し上げます。

はじめに、本年1月元旦に発生した能登半島大震災で、お亡くなりなった方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された皆様の1日も早い復旧・復興を心より願っております。

2018年神戸大会開催時は、長年のハイタク規制緩和による業界の疲弊、ハイタク労働者の窮状が続く中、特措法の施行によって少しは希望の持てる状況に成りつつありました。

しかしながら、約3年半にもわたるコロナウイルス感染拡大の影響によって、事業者及びハイタク労働者数が大幅に減少しました。

ハイタク産業の再生が急がれる今、そこに付け入るが如く維新政党を中心として、自民の新自由主義者らが詭弁をろうして、白タクの合法化(何でもありのライドシェア導入)を推し進めようとする状況に有ります。

現在、自民党総裁選が世間の注目にありますが、その結果によっては、ライドシェア新法が加速する恐れも有ります。関西地連に結集する仲間と共にライドシェア絶対阻止への決戦大会として、準備を進めていますので全自交労連、全国の仲間の皆様のお越しを心よりお待ちしております。

最後に、昨年末に勃発した神戸相互タクシー労組への、会社側による極端な不当労働行為に対して、全自交の全国の仲間から会社側への抗議文送付、当該労組への温かい激励文を頂き、また、全自交の仲間に留まらず交運の多くの仲間からも、同様の支援を頂いています。

皆様には心から感謝を申し上げますとともに、執行部役員・委員・組合員が一丸となって闘っていますので、引き続き見守って頂けますよう宜しくお願いを申し上げます。

全自交兵庫地連執行委員長
北坂 隆生

2024年度 運動方針案 要約

全自交労連は10月15、16日に神戸市で第82回定期大会を開催します。今号では1~4面で大会に提案する2024運動方針案の概要を掲載します。

はじめに

「ライドシェア完全解禁阻止」の闘いは土俵際での攻防が続く。「タクシー事業者以外が行うライドシェアのための法制度」は、ハイタク産業労使や市民の必死の運動により、結論を先送りにすることができたが、ライドシェア解禁派は執念深く来年の通常国会での法案提出を目指しており、今後も厳しい闘いが続くことは避けられない。

必死の運動で稼いだ貴重な時間を無為に浪費すれば、来年にはライドシェア新法が成立してしまう。今こそ、我々の完全解禁阻止に向けた闘いが重要となる。

最優先すべきは、我々自身の賃金・労働条件の向上にほかならない。コロナ禍を原因としたハイタク乗務員の減少こそが、ライドシェア解禁派につけ入る隙を与えたのであり、他産業に負けない水準まで待遇を引き上げハイタク産業を魅力ある職業にすることが「移動困難の解消」に向けた王道である。

全自交加盟組織は2024春闘でも精力的な交渉を展開し、多くの画期的成果を勝ち取ったが、物価高騰が続き他産業の賃金も上昇している中では、賃上げの流れを継続し強化していくことが不可欠である。

継続的な運賃改定を求めるとともに、利己的な経営者による賃下げや労働分配率の改悪を許さず、労働関係法令違反を許さない闘いが求められる。また自教労働者の待遇向上は、職業ドライバーの数を増やすためにも極めて重要だ。

公共交通の主役は我々だ

同時に公共交通従事者としての責務を果たすことがライドシェア阻止に直結する。一層の安全性向上やサービス品質向上を成し遂げ日本のハイタク産業、プロドライバーへの信頼を高めなくてはならない。自治体からの公助をしっかりと獲得し、交通空白地でのデマンド・乗合・定額等の輸送に取り組み、高齢者や障がいを抱える方など全ての移動困難者のために、力を尽くす。日本型ライドシェアや自家用有償旅客運送などの白ナンバー輸送はあくまで我々公共交通の補完にすぎない。主役は我々だ。

仮にライドシェアが完全解禁され偽装フリーランスの働き方が拡大すれば、この国で生きる全ての人が、無権利労働による雇用や生活の破壊、安全・安心の破壊にさらされる。連帯の輪を広げ、公共交通を守る国民運動の展開を目指す。

そして我々が支持する立憲民主党による政権交代こそが、ライドシェア問題の最終解決手段にほかならない。

我々は全自交の旗の下、地域公共交通を支え続けるエッセンシャルワーカーとしての使命と矜持を胸に、ハイタク・自教労働者の社会的な地位向上と賃金・労働条件の改善、そして日本の公共交通を守るための闘いに取り組む。

青ナンバー

世界の7つの海とつながる港町・神戸。神戸港は1970年代には、コンテナの取り扱い重量で世界一を記録するなど、まさに日本を代表する国際港湾だ。

来月には、全自交労連第82回定期大会が、その神戸港をのぞむ神戸産業振興センター「ハーバーホール」で開催される。

争議を闘いながら、本部大会の成功に向け奔走していただいている兵庫地連、そして関西地連の皆さまには心より感謝申し上げたい。

ところで、港といえば輸出と輸入。最近は、海外のしょうもない「ライドシェア」を無理やり〝輸入〟させようとする人が多く、自民党の総裁選でも「総理大臣になったらライドシェア全面解禁」などと大真面目に話す政治家がいる。

大多数の国民は「しょぼい抱負やなあ」と感じたに違いないが、そもそも、国が真剣に考えるべきは「日本のタクシー」という世界的に最高水準のサービスとシステムを世界に〝輸出〟することではなかろうか。

優れた製品を海外に〝輸出〟して経済大国となった日本である。

「外圧にしっぽを振って無理やりゴミを輸入する」、そんな愚かな行為を続ける政治家にはご退場を願いたい。

K・T

全自交の政策方針

二種免許の価値守る

①ライドシェア新法阻止

ライドシェア完全解禁阻止は最重要の政策課題です。

解禁派の主張する「IT事業者などのプラットフォーマーが直接運営する形でライドシェア業を創設し、台数も運賃もエリアも制限なく、ドライバーは雇用ではなくフリーランスの請負契約で働かせられる制度を法律で定めろ」という〝ライドシェア新法〟が実現すれば、利用者の安全・安心が破壊され、雇用契約を前提として守られてきた日本の労働者の権利が破壊され、タクシーだけでなく鉄道やバスも含めた地域公共交通がズタズタに破壊されます。

当然、タクシーの売上と我々の賃金は激減し、多くのタクシー会社が倒産することになります。なんとしても阻止しなければなりません。

我々は、世界最高水準のハイヤー・タクシーを現場で担う者として安全性と品質をさらに向上させ、職業の魅力を高めて公共交通機関としての役割を果たさなければなりません。利用者からの信頼こそ、我々自身の職業と生活を守る最後の砦となるのです。

その一方、ライドシェア解禁派の真の狙いが「手数料ビジネス」や「無権利労働を拡大すること」ならば、「移動困難」が解消しても、彼らが〝ライドシェア新法〟をあきらめることはありません。ですから我々は、ライドシェア新法を阻止し公共交通を守る国民運動の展開を目指します。

②規制せよ!プラットフォーマー

日本の法律上、配車アプリを運営するプラットフォーマーは「運送事業者」ではなく、「旅行事業者」として登録しているため、「道路運送法」の規制がおよびません。タクシーを所管する国土交通省の物流・自動車局や、各運輸局にも、プラットフォーマーを指導する権限がないのです。またタクシー運賃が厳格に規制されている一方で、配車アプリを通じてプラットフォーマーが徴収する料金には規制がありません。

年々、タクシー配車アプリの利用率が高まる中で、プラットフォーマーに対し、行政が何の権限も持たない状況には非常に問題です。ましてライドシェア解禁派は、プラットフォーマーに直接運営をさせろと主張しているのであり、規制権限が全くない状況を放置すれば、コントロールが不可能となります。

現場で実際の仕事を担う労働者や企業が搾取され、プラットフォーマーだけが利益を上げるという構造も極めて大きな問題です。適正な規制を早急に、実現させなければなりません。

③二種免許を守る

日本型ライドシェアや、自家用有償旅客運送の緩和について、全自交労連は1月の中央委員会で、「様々な懸念はあるが、まず全国で移動困難者の解消に取り組まなくてはならないことを理解する」との姿勢を確認しました。実際に日本型ライドシェア等を実施したことが、ライドシェア完全解禁を先送りする為の大きな力になりました。

◎日本型ライドシェア

一方で、二種免許を必要としない旅客輸送に対し、プロドライバーである我々が諸手を上げて賛成することはできません。突貫工事で制度設計された日本型ライドシェアには懸念も多く、二種免許の価値・プロドライバーが担ってきた安全の価値を低下させることにつながり、悪意ある事業者によってはドライバーの人件費コストカット手段としても悪用されかねません。

従って全自交労連では、日本型ライドシェアの悪用や濫用を厳しく監視し、利用者の安全やハイタク乗務員の収入に悪影響が出ないよう、常に制度の見直しを求めていくとともに、「移動困難の状況」が解消され次第、ただちにこのような例外的措置を終了するよう強く要求します。「どういう条件を満たせば終了するのか」という基準すらない現状は大きな問題です。

法人タクシー業界からは「日本型ライドシェア制度の恒久化」を主張し「一般タクシーでも車両持ち帰りや賃金の日払いなど『リース型経営』の発展形と成り得る」との声が出ていますが、決して容認できません。強く抗議します。

◎自家用有償旅客運送

自交労連は、移動困難解消のために適切な形で実施される自家用有償旅客運送には反対しません。一方で自家用有償旅客運送制度を、実質的に営利目的のライドシェアとして利用し、既存の地域公共交通の存続を脅かす行為は、認めるわけにはいきません。

労働組合として、地域公共交通会議に参加し積極的に発言していくことが重要です。

⑤持続可能な公共交通

タクシー不足とされる状況は要員不足によるものであり、改正タクシー特措法に基づいた台数と運賃の規制は、今後も必要であり、将来的にタクシー事業法の成立を求めます。同時に、物価上昇に合わせ、タクシーの運賃改定も継続的にスピード感をもって実施されなければなりません。運賃改定に際して労働分配率の改悪を行うような利己的な事業者に対しては、全力で闘い、国にも対策を求めます。

【国に求める事項】

乗務員の採用・育成支援の継続と拡大▼燃料高騰支援▼公共交通の利用促進に対する支援▼運賃改定後、賃下げや労働分配率改悪を行った事業者への指導と是正措置、補助金の対象からの除外 など

【自治体に求める事項】

地域公共交通事業者への支援金▼タクシー乗務員などへの直接の支援金▼タクシー乗務員の採用支援▼移動困難地域における、デマンド・乗合・定額制タクシーなどの実施と、財政支援▼移動困難者らに対するタクシー利用券の支給や、タクシー運賃の負担軽減補助 など

⑥自動運転について

自動運転はあくまでも人材不足の補手段に過ぎません。接客・接遇サービス、バリアフリー対応、災害や悪天候、マシントラブルやシステムトラブルなどを考慮すれば完全自動運転が実用化されても、有人タクシーは必ず必要になります。

若い世代の仲間や、これからタクシー業界に就職する未来の仲間の不安を解消するためにも、完全自動運転の実現後もしっかり雇用が確保されるよう、法整備も含めた検討を呼び掛けます。

⑦白タク根絶・代行適正化

外国人観光客の増加に伴い、空港や観光地では違法な白タクがまん延しています。警察庁や国土交通省に対し、厳しい取り締りを求めます。また運転代行業の適正化に向け、悪質事業者による白タク行為やAB間輸送の取り締まりを警察庁や国土交通省に求めます。

≪ライドシェア解禁派の主張する「新法」の概要≫

※「タクシー事業者以外の者によるライドシェアに係る法制度に関する規制改革推進会議意見」より

  • ①ライドシェア業を創設し、様々な企業の参入を可能とするべきだ
  • ②ドライバーを確保するため、好きな時間に自由に働ける働き方(雇用契約ではなく、請負・業務委託契約)を認めるべきだ
  • ③ドライバーの運行管理を対面で行うのはアナログ。デジタル技術を活用してアプリなどで遠隔で運行管理する方が優れている。
  • ④ライドシェア業については、台数や地域、時期、時間帯に制限を設けるべきではなく、全国的に運行を認めるべきだ(※別の文書では運賃 の完全自由化も主張)
  • ⑤2025年の通常国会での法案提出を視野に、年末に向けただちに法案化作業を開始すべきだ

日本型ライドシェアの運行状況

台数の割当を受けた事業者数 大都市部12地域 =424社
その他19地域 =115社
うち、許可を得た事業者数 大都市部12地域 =360社
その他19地域 =66社
登録ドライバー数 =3,943人
延べ稼働台数(時間枠ごとに稼働した台数の計) =22,969台
総運行回数 =138,168回
1台1時間当たり運行回数(タクシーは約0.7回) =約0.9回

労働条件改善の取り組み

①他産業に負けない賃金

ハイタク労働者にはエッセンシャルワーカーに相応しい賃金が必要であり、物価高騰と他産業の賃金アップに負けないだけの賃上げが絶対に不可欠です。運賃改定を実施した地域では、増収分を確実に賃金に反映させるよう、労働分配率の改悪を許さない取り組みやA型賃金の固定給のベースアップが重要です。そのためには春闘でしっかりと確認した内容を労働協約として締結しなければなりません。

運賃改定のタイミングを悪用して労働分配率を切り下げ、賃金を改悪するような行為は断じて許すことはできません。

さらに、運賃改定による増収分に止まらず、本来の意味での賃上げに取り組みます。2024春闘でも多数の職場でB型賃金の歩合率アップやA型賃金の固定給部分のベースアップ、地域最低賃金を上回る企業内最低賃金の創設、各種手当の創設、インフラ手当の支給といった成果が出ています。25春闘に向け、賃上げの機運を更に高めていきます。加えて、乗務員負担や累進歩合制の根絶に向け奮闘します。

全自交労連は24春闘方針において賃金改善目標を各都道府県の全産業平均年収への到達を掲げ闘いました。社会にとって必要不可欠な仕事に従事するというエッセンシャルワーカーとして相応しい賃金を獲得するための通過点としての目標に、今後も全力を挙げて闘い続けます。

②生活保障の安定した賃金

安定的に長く働き続けられるよう、全自交労連は一貫して固定給中心の賃金体系を求め続けてきました。その理想を現実化していくために、環境や時代の変化、関係法令の変化を踏まえた新たな賃金体系を模索する必要があります。

③働きやすい職場へ

女性や若者、全ての人が働きやすい職場環境をつくらなければなりません。有給休暇や、育児休業、介護休業の取得率向上を後押しします。労働時間規制や改善基準告示の遵守に止まらず、労働時間・拘束時間をさらに減らす取り組みが重要です。同時に労働時間減少が賃金減少に直結しないよう取り組みます。

健康管理を徹底した上で、少なくとも65歳までの定年延長と70歳までの雇用確保を要求します。同時に「同一労働・同一賃金」を推進します。

労働者の人権と心の健康を守るために、全ての差別と全てのハラスメント行為の根絶に取り組みます。特に乗客からのカスタマーハラスメント防止対策を強く求めます。

外国人労働者の受け入れでは十分な教育・訓練と、社内外で人種差別・偏見を取り払うための取り組みを求めます。

事業場内、そして事業場外でも、衛生的で安全・安心に働ける環境や、トイレなどの設備の整備を求めます。

④雇用の維持

従業員の雇用を守ることは企業の最も重要な社会的責務であり、労働組合は不当な解雇に対しては団結力を発揮し組合員の生活を守るために断固として闘います。

ハイタク産業の動向

賃金はV字回復中

タクシー乗務員の賃金はV字回復してきました。厚生労働省の調査によれば、2023年の全国のタクシー乗務員(男女計)の推計年収は、418万9900円となり、2022年比では、月例賃金で4万4400円アップ、推計年収では57万6600円増加となりました。

全産業平均年収との格差も22年の約135万円から23年は約88万円にまで縮小。東京ではタクシー乗務員(男女計)の年収が都内の全産業平均年収(男女計)を上回り、全国の女性乗務員の年収も全産業の女性平均を上回りました。

運賃改定などで台当たり営収が伸びたことが直接的な要因ですが、労働組合が春闘で奮闘し、賃金改悪を許さず運賃改定の効果を適切に賃金に反映させた結果でもあります。

全国すべてから運賃改定申請

全国に101ある運賃ブロックの全てで運賃改定申請がなされ、95ブロックで改定が実施されました。物価高騰が続く限り、2~3年スパンでの継続的な運賃改定が必要です。

増加に転じた乗務員数

コロナ禍で全国の乗務員は6万人減少しましたが、2023年以降は増加に転じ、特に24年4月以降は大きく増加。全国ハイヤー・タクシー連合会の調査では、全国60区域中、直近3ヵ月間(5~7月)は、51地域で乗務員数が増加し、減少したのは9地域のみでした。

ハイヤー方針

適正価格の実現

1.ハイヤーの近況

「都市型ハイヤー」の増加によるダンピング競争が続きましたが、運賃改定申請率の基準が緩和されたこともあり、名古屋交通圏や東京特別区・武三地区でハイヤー運賃の改定が実施されました。ハイヤー運転者の労働条件改善に向けた一歩となりましたが、ハイヤーから白ナンバーの請負業にシフトしている顧客も多く、ドライバーの労働実態の把握と、それに対する適正な金額による運送契約が必要とされています。

2.ハイヤーの課題

コロナ禍で多くの乗務員が去り、要員の回復は必須です。

4月から時間外労働の上限規制が適用されましたが、健康を守り、担い手を確保するためにも、その遵守だけでなく、更なる長時間労働の是正を求めます。時間外労働が減少しても賃金の低下に繋がらないよう、固定給部分に厚みをもった魅力ある賃金体系の構築に向け、労使一体の取組みが進められてきました。

3.ハイヤーの政策要求

運賃改定を実施し、待遇改善に繋げなければなりません。

燃料費高騰対策の継続や、電気自動車等を導入する際の購入と維持費用等の補助、乗務員の健康管理に必要な費用補助等を求めます。

また、公正取引委員会が示した「労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針」は、ハイヤーの請負契約にも適用されます。全自交として、適正な請負金額の実現に向け、指針から逸脱するような契約や契約段階での手続き等に対する罰則規定を含めた法整備を求めます。

4.ハイヤー労組の組織拡大

オンライン会議等を活用し、全国規模の意見交換を行います。

組織の課題

1.財政健全化

全自交労連本部の財政健全化は急務であり、24年度は会議のオンライン開催等さらなる経費削減対策を実施します。また、連合中央会費制度移行への対応を進めます。

2.組織拡大と教宣活動強化

職場内の組織率向上や、未組織労働者や産別未加盟組合への働きかけにより、組織拡大をめざします。動画等を生かした教宣活動の充実にも取り組みます。

3.次世代育成と学習活動強化

学習活動を強化し、労働組合の意義と役割を伝え、次世代を担う活動家の育成に取り組みます。女性組合員・役員の増強を目指します。

政治課題と労働者連帯

全自交労連は立憲民主党を支持します。働く者の声を代弁してくれる議員を国会や地方議会に送り出し、労働者の声を国や自治体の政策に反映させる活動に取り組みます。

特に、政権交代の実現を強く目指します。腐敗した自民党政治に対する国民の激しい怒りを投票で示さなければなりません。

ハイヤー・タクシー労働者の抱える課題を解決し、賃金・労働条件の向上を実現するため「ハイタクフォーラム」を通じて、「タクシー政策議員連盟」の活動を支援します。

交運労協の一員として、交通運輸サービス産業で働く労働者の権利と社会的地位の向上に取り組みます。連合やITFに加盟し、国内外の全労働者との連帯・共闘を推進します。「交通の安全と労働を考える市民会議」等の諸団体の活動に協力します。

平和な社会を守る

フォーラム平和・人権・環境(平和フォーラム)の構成団体として

憲法を護り、憲法理念を実現する取り組み▽軍備拡張に反対し外交努力による平和を追求する取り組み▽核兵器廃絶に向けた取り組み▽ヒバクシャ援護と連帯▽沖縄の新基地建設を阻止する取り組み▽原発再稼働に反対し、脱原発を実現する取り組み▽人種差別根絶、部落差別根絶、外国人技能実習制度廃止などあらゆる人権問題への取り組み▽労働基本権を守り、労働組合に対する不当な弾圧を許さない取り組み▽食・水・みどりをめぐる取り組みに参加します。

自主経営の仲間が学習・交流会

第10回目の東日本自主経営学習・交流会が8月25日、山形県酒田市で開催され、東北と新潟の自主経営職場の労使18人が参加。全自交労連本部の溝上泰央中央執行委員長が「接客・接遇で持続可能な産業を構築する」と題して講演し、出身の日本交通で行われている教育制度を紹介しながら、安全運行や接客の品質維持のための教育の重要性を述べました。

また東京交通新聞社の竹ノ内博美記者を招いて、パネルディスカッション「タクシーと公共交通の未来を語る」を開催。赤字にならない公共の仕事の在り方や、共同配車・遠隔点呼などについて会場全体で議論を深めました。

東北地連の江良實書記長は自主経営の歴史を語り、「組合の役員として経営を引き継いだ皆さんはオーナーとは違う。自主経営の原点を大切に」と訴えました。

酒田市では、水害で自主経営の「観光タクシー」でも営業車3台と営業所の浸水被害が発生。支援カンパの贈呈も行われました。

自動車教習所の運動方針

1.教習所を取り巻く情勢

エッセンシャルワーカーである自教労働者には、業務の負担と価値に見合う適正な対価が必要です。

自治労全国一般と全自交による賃金労働条件調査では、指導員の所定内賃金の平均は月額26万5031円、一時金妥結額の平均は23年夏が32万9289円、22年冬が34万8441円でした。指導員は全産業と比べて、月例で約5万3千円、一時金・賞与で約23万円の賃金格差があります。いま多くの自教職場で、人材不足が問題となっていますが、まずこの賃金格差を埋める必要があります。

また自教を取り巻く情勢では

  • ◇コロナ禍で一時増加した教習生の再減少
  • ◇高齢者講習・認知機能検査・運転技能検査の件数増加
  • ◇二種免許取得者を増やすという政府方針にも関わらず、自教には公的支援が殆どなく、外国人教習生の受け入れに関する支援もない問題
  • ◇仮免許取得までの所内での技能教習における「AI技能教習」の増加

といった課題があります。

2.自教労組の運動課題

(1)雇用・労働条件改善

教習生と直接接する指導員が意欲を持って働ける労働環境を作ることは、教習の質を確保する上で何より重要であり、エッセンシャルワーカーとして、自教労働者にふさわしい賃金・労働条件の確立を目指します。

(2)自教における政策課題

自治労全国一般の自動車教習所協議会と連携し、また連合自動車教習所連絡会の一員として▽教習料金のダンピング阻止▽「交通安全教育センター」としての位置づけの強化と、認知機能検査等に対する適正料金の設定▽教習所に対する公費助成▽AI技能教習の導入・拡大阻止▽講習受講機会の改善▽指導員・検定員の様々な資格を、各地域で取得できるようにするなどの改善▽二輪免許の区分において、排気量250ccクラスの車両の増加を踏まえた適正な見直し、などの政策要求実現に取り組みます。

(3)自教労組の組織拡大

未組織職場での組合結成を促し、職場の組織率向上に努めます。

関西 活動家学習会

全自交関西地連(櫻井邦広委員長)は、8月3日、大阪市のエルおおさかで、2024活動家学習会を開催し、全自交労連・本田有書記次長が『ライドシェア新法阻止に向けての動向と対応』、関西大学・安部誠治名誉教授が『台湾・スペインのタクシー事情と配車サービス』について講演しました。

長年にわたって規制緩和の問題を訴えてきた安部名誉教授は海外の事例を基に「事前確定のライドシェアは既存タクシーの一定の市場を奪う可能性が大きい」と述べました。

最低賃金

47都道府県の新たな最低賃金額が出そろいました。

地方最低賃金審議会の議論が最後までもつれた徳島県では、目安額の「50円」を大幅に上回る「84円」の引き上げが決定。隣の香川県の最賃を一気に10円上回る980円になります。この衝撃の引き上げ幅は、来年の全国の最賃引き上げ議論にも大きな好影響を及ぼす事が期待されます。

また粘りの交渉となった岩手県も全国で2番目に高い59円増で決着し、前年度全国最低額の汚名を返上しました。

青森交運が街宣

青森県交運労協の幹事は9月3日、青森市内中心部の複合施設アウガ前で「公共交通を守り、雇用破壊を許さない」キャンペーンの街頭宣伝を実施しました=写真。全自交東北地連の江良實書記長らがライドシェアの問題点を訴え、うちわを配布。江良氏の演説に一般の通行人や青森地連・青森タクシー支部の仲間が手を振る場面もありました。

6回目の抗議行動 京都はRS阻止で連帯

自交京都地連(櫻井邦広委員長)は8月22日、京都市域個人タクシー6団体による個人タクシー団体協議会、自交総連京都地連と合同で、JR京都駅北側と京都市役所前でライドシェア反対街宣行動を行いました。

京都の街宣行動は、今回で6回目。先月から私鉄関西ハイタク労連も参加し、「継続は力なり」で運動の輪が確実に広がっています。

全自交関西地連の成田次雄書記長もマイクを握り=写真、「利用者の安全を無視するな」と批判しました。

山名文世氏 八戸市副議長に

全自交労連唯一の組織内議員である山名文世八戸市議会議員(全自交青森地連の三八五交通労組出身、現在6期目)が、9月3日、八戸市議会の副議長に就任しました。

山名氏は青森地連や全国の地連本に対し「お力添えの賜物と感謝しております」「これまで以上に皆さまのお役に立つよう努力する所存」と述べています。


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