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安全破壊の白タク合法化阻止!ハイタク労働者総決起集会
大同団結で全国から2500名が結集



全自交労連などハイタク8産別で構成する実行委員会が3月8日、東京・日比谷公会堂で「3・8安全破壊の白タク合法化阻止!ハイタク労働者総決起集会」を開きました。歴史上初めてハイタク労組が大同団結し、全国から2500名のハイタク労働者が会場を埋め尽くしました。集会には5野党の代表と与党の議員らが駆けつけ、白タク合法化の動きを厳しく批判しました。また、全国の仲間が白タク合法化阻止に向けて闘う決意を表明しました。集会後、東京・八重洲までデモ行進して白タクの危険性を市民に訴えました。

この日、全国から結集したハイタク労働者は、安倍政権が国家戦略特区などを使って、ライドシェアと称する白タクの合法化を進めていることに対し、怒りを爆発させ、抗議の声を上げました。輸送の安全を破壊し、公共交通の基盤を奪う白タク合法化の攻撃にハイタク労働者の怒りは頂点に達し、会場内に入りきれないほど集まった参加者の熱気に包まれる中、参加者は白タク合法化を阻止するまで闘い抜く決意を固め合いました。

8産別の代表者を先頭にデモ行進出発!
集会は現役バスガイドの吉本るみさんの司会で始まり、実行委員会代表の伊藤実・全自交労連中央執行委員長が主催者代表挨拶を行いました。
来賓として全タク連の坂本克己本部長が挨拶した後、民主・社民・共産・維新・生活の5野党の代表らが白タク解禁を厳しく批判し、共に闘う決意を述べました。その後、戸崎肇早稲田大学教授が学識者からの提言を行いました。
基調提案の後、元キャビンアテンダントの佐藤さんが安全輸送を望む利用者の思いを参加者に語りました。
そして全国から結集した参加者を代表し、10名が決意表明。全自交労連からは北海道の鈴木さん、関西の板橋さん、九州の重光さんの3名が白タク阻止の決意を表明しました。
集会のまとめの後「本決起集会を契機に、さらなる反対の声をあげ続け、その導入阻止に向けて運動の輪を広げ、最後の最後まで闘い抜く」とする集会決議を満場の拍手で採択しました。
そして閉会挨拶を行い、最後に伊藤実・実行委員会代表の音頭で力強く団結ガンバロウを三唱し、集会は大成功のうちに終了しました。

集会には、一般紙やテレビ局を含め多数のマスコミが取材に訪れ報道するなど、関心の高い行動となりました。
集会終了後、参加者は日比谷公会堂から新橋・有楽町を経由し、八重洲までのデモ行進に出発し、道行く市民に「安全破壊の白タク阻止」「安全なタクシーを守れ」「政府は白タクを導入するな」「事故の責任を持たない白タクいらない」「白タク合法化絶対反対」などのシュプレヒコールをあげ、白タクの危険性と合法化阻止に向けた運動への支援を呼びかけました。
政府は3月11日に国家戦略特区法の一部改正法案を閣議決定し、今国会に提出することとなります。今後ますます、白タク合法化阻止の運動を強化して闘います。



力を合わせて闘おう!

ハイタク8産別の仲間が、これまでの経過を乗り越えて大同団結し、白タク合法化を阻止するために2500名の仲間が参集した。

1月15日に軽井沢でスキーツアーバスが崖下に転落する痛ましい事故が発生したが、背景には行き過ぎた規制緩和があり、その犠牲になったものと思っている。
人命を預かる公共交通には安全規制が必要であり、ライドシェアと称する白タクはそれに逆行する「究極の規制緩和である」とい言わなければならない。

ウーバーやリフトは安さを強調しているが、2種免許も運行管理も安全コストも掛けない。事故が多発するのは明白だ。また、事故の責任も取らないと身勝手なことを言っている。公共交通として利用者の安全・安心を確保するための我々の努力を根底から覆すものだ。

国家戦略特区改正法として過疎地でのライドシェアが提出されるが、真の狙いは都市部に拡大することにあり、永い闘いとなりますが、白タク合法化を阻止するために力を合わせて闘おう!
代表挨拶する伊藤委員長



北海道地連・鈴木久雄
タクシーやバス事業には道路運送法が厳格に適用されている。それは利用者を保護し、利便性を高め、安全・安心の輸送を確保するためだ。

今、ウーバーが交通空白地の自治体に働きかけ、白タクを推し進め、新経済連盟代表理事の楽天三木谷社長は、リフト社に5億ドルを投資し、日本でライドシェアの合法化を狙っている。
正に日本の公共交通であるタクシーのことなど意に介さないというIT企業の姿勢だ。働く者の立場は一切斟酌されず、利用者の安全・安心をないがしろにし、営利企業の都合の良い形に変えていこうとしている。

白タク合法化を進める団体は、便利、安い「過疎地域の移動の確保」等々の甘い言葉を並べる。軽井沢での15名の尊い命を失った大惨事を見ても、安心や安全ほどコストのかかるものはない。
地域になくてはならない公共交通のタクシーを消滅させないため、白タク合法化を断固阻止しよう。


兵庫地連・板橋一信
昨年、兵庫県養父市が交通空白地対策としてライドシェアを特区で申請した。
私たちは連合や交運労協の仲間と共にライドシェア申請の取り下げを求めてきた。また、ライドシェア導入反対の要望書を広瀬市長に提出し「ライドシェアは安全面で問題がある。
外国で様々な事件を起こしている」と訴え、抗議しました。

1月には養父市議会で地元タクシー経営者が参考人として出席し「事業の存続が懸念される」との反対意見を述べた。

2月には県内4500名の反対署名を養父市役所に提出しました。
また、神戸市が生活交通支援として、自家用車を使用したライドシェアを計画していることが判明したため、労使で反対して計画を保留にさせた。

しかし、3月から無料の実証実験を強行している。

私たちは連合、交運労協や事業者と共に阻止するために戦う決意だ。


熊本地本・重光重信
本日、全国のハイタク労働者は、ライドシェアと称する白タク合法化導入阻止に向けて多くの仲間が結集している。今国会で、石破茂・国家戦略特区担当相が示した規制改革事項の追加案で「過疎地域等での自家用車ライドシェアの拡大」が明記された。
これまで、我々はハイタク利用者へのサービスを確実に提供するとともに、輸送の安全、利用者利益の保護と利便の増進、公共の福祉の増進を目的とした道路運送法の下で、日々乗務してきた。ライドシェアはこのことを根本から覆すものである。
昨年2月に行われた福岡での実証実験は、国交省の勧告で中止となった。当然である。
利用者の安全面でも問題が多く、事故の賠償問題や利用者へのレイプ事件、料金トラブルなどが懸念されるからだ。
世界中のタクシードライバーがウーバー社への批判と抗議を強めている。
また、国の言う「過疎地域等」は既に市町村主宰の自家用車有償運送運営協議会や地域公共交通会議の中で事業者代表、利用者代表、労働者代表等で要綱などのルールを守って対策をとってきている。
また、九州各地で、ハイタク産業の適正化・活性化に力を注いでいる最中でもある。
我々は、全国のハイタク労働者と連携を密にして力の限り闘い、白タク合法化を絶対に阻止する。



春闘勝利へ決意固める参加者
93回中央委員会には、役員31名中30名、中央委員57名中47名(委任9名)が出席し、傍聴者を含め総勢130名が参加し、2日間行いました。

北坂隆生副執行委員長の開会挨拶で始まり、議長団には山下雄二(東京地連)と成田潤(愛知地連)の両中央委員を選出。

書記には岡里忠(千葉地連)と松本文人(長野地連)の両中央委員を選出しました。鈴木和彦副執行委員長が資格審査委員長を務め、出席状況を報告し、成立を確認しました。

主催者代表挨拶に立った伊藤実中央執行委員長は、1月に発生した痛ましいツアーバス事故に触れ、根本的原因が規制緩和にあることを指摘。




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