全自交は各地方連合にエール
8月19日現在、29都道府県において新たな地域最低賃金の額と発効日が決まりました。現時点ではどの地域でも、中央最低賃金審議会の目安額を下回ることなく、昨年大きな問題となった発効日の遅れも生じていません。
ただ、元々の最賃額が低いCランクの13県ではまだ2県しか結論が出ておらず、各県の地域最低賃金審議会では8月後半にかけ、労働側委員と使用者側委員の間で、厳しい交渉が闘われます。
全自交労連は今年、「発効日の遅れを繰り返してはならない」とする仲間の声を受け、各地で最賃審議の始まる8月上旬、連合の地方連合会で最低賃金の交渉を担当する方々に宛てた文章を送付。歩合制のタクシー産業では最低賃金の適用を受ける労働者が多くいることを説明し、早期発効と十分な額の引き上げを求め、交渉担当者にエールを贈りました。
昨年は、発効日が大幅に遅れ、最低賃金引き上げの効果を損ないました。通常、新最賃は10月中に発効しますが、昨年は27府県で11月以降に発効が遅れ、内6県は年をまたぎ、特に秋田県は3月31日の発効となっていましたが、今年は10月中に是正されました。
| ランク | 都道府県 | 時間額 | 引上額 | 発効日 |
|---|---|---|---|---|
|
A
目安額 54円 |
東京 | 1280 | 54 | 10月1日 |
| 神奈川 | 1279 | 54 | 10月1日 | |
| 大阪 | 1231 | 54 | 10月1日 | |
| 埼玉 | 1196 | 55 | 10月1日 | |
| 千葉 | 1195 | 55 | 10月1日 | |
| 愛知 | 1195 | 55 | 10月1日 | |
|
B
目安額 56円 |
兵庫 | 1172 | 56 | 10月1日 |
| 静岡 | 1154 | 57 | 10月15日 | |
| 三重 | 1143 | 56 | 10月1日 | |
| 広島 | 1141 | 56 | 10月11日 | |
| 滋賀 | 1136 | 56 | 10月3日 | |
| 北海道 | 1131 | 56 | 10月1日 | |
| 栃木 | 1125 | 57 | 10月1日 | |
| 岐阜 | 1121 | 56 | 10月1日 | |
| 群馬 | 1120 | 57 | 10月3日 | |
| 富山 | 1119 | 57 | 10月1日 | |
| 長野 | 1117 | 56 | 10月2日 | |
| 石川 | 1113 | 59 | 10月3日 | |
| 福井 | 1112 | 59 | 10月4日 | |
| 新潟 | 1108 | 58 | 10月1日 | |
| 奈良 | 1107 | 56 | 10月4日 | |
| 岡山 | 1104 | 57 | 10月2日 | |
| 和歌山 | 1101 | 56 | 10月3日 | |
| 山口 | 1101 | 58 | 10月8日 | |
| 宮城 | 1098 | 60 | 10月1日 | |
| 香川 | 1092 | 56 | 10月1日 | |
| 島根 | 1092 | 59 | 10月10日 | |
|
C
目安額 56円 |
秋田 | 1090 | 59 | 10月14日 |
| 鳥取 | 1090 | 60 | 10月3日 |
家族負傷や自宅被害
7月28日に発生した最大震度7の『令和8年熊本地震』、そして8月13日から14日にかけて起きた『令和8年8月千葉豪雨』の2つの大きな災害が列島を襲いました。
現時点では、全自交組合員の身体に関する被害は報告されていませんが、ご家族の負傷や自宅の損傷が発生しています。熊本地震では、熊本地本加盟単組の組合員の自宅1件が一部損壊の被害を受け、千葉豪雨では8月19日時点の集約で、千葉地連加盟単組の組合員の自宅1件で床下浸水、職場の営業車の浸水被害が3台報告されています。また東京地連加盟単組でも組合員の妻が避難時に骨折する被害が発生し、営業車複数台に浸水被害が生じました。
全自交労連本部では、6月の岩手県沖地震で組合員の自宅1件が被害を受けた青森地連も含め、被災した組合員の加盟する地連本に対し、組織支援対策基金から支援金をお届けする方針です。
なお、8月19日時点の内閣府のまとめによれば、熊本地震では39名の方が亡くなり、負傷者362名、住宅損壊1万6634件の被害が発生し、タクシー産業でも26社で事務所・車庫が一部損壊、1社で電話不通による休業が発生しています。千葉豪雨ではタクシーの乗客の方1名を含む13名が亡くなり、行方不明1名、負傷37名、住宅の浸水や損壊2406件の被害が生じ、タクシー産業では1社が営業所の被害による休業、40社で建物や営業車の浸水被害が生じました。
亡くなられた皆様の御冥福をお祈りし、被害を受けた全ての皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
国土交通省は9月下旬にも白タク・白バス行為への処分を厳罰化します。
白ナンバーで有償で人を運んだ人物(日本版RSや公共RSを除く)に対し、国交省は自家用車のナンバーを取り上げ使用禁止にする行政処分を下すことができますが、その処分期間を初犯40日→80日、再違反80日→180日、再々違反120日→180日に厳罰化。また無許可でバス・タクシー・ハイヤー業を行った人に対する自家用車の使用禁止処分期間も、初犯60日→120日、再違反120日→180日に厳罰化します。
国交省は同時に、悪質なハイヤー事業者による客引きや名義貸しなどの頻発を受け、ハイヤー・タクシー事業者への行政処分も厳罰化。これまで「事業停止」の処分期間は30日間でしたが、一律で処分期間を60日間に変更します。
労使合意なく、根拠も示さず「無効」
東京のタクシー会社の飛鳥交通グループが、全く根拠を示さず労使の合意もないまま、運賃改定のタイミングで実質的な歩合給減額などの賃金の不利益変更を強行したことに対し、東京地方裁判所は7月28日に「無効」とする判決を下し、会社側に未払い賃金を支払うよう命じました。
全自交東京地連の飛鳥ファミリー労働組合は、まさにこの悪質な賃金の不利益変更に対する裁判を闘っており、同じ東京地裁で11月5日に判決が予定されていますが、今回の判決は、並行して行われていた別の労働組合の裁判で先に判決が出たものです。会社側は控訴しており、裁判は今後も続きますが、全自交の仲間の訴訟にも大きな希望となる判決でした。
では、なぜ今回の判決で不利益変更が無効となったのでしょうか。
賃金など労働条件の不利益変更が合法か違法かは、▽不利益の程度▽変更の必要性▽変更後の規則の相当性(社会通念に照らして妥当か)▽労働組合との交渉状況の誠実さなどを、裁判所が総合的に見て、合理性があったか否かを判断します。
今回、東京地裁は、必要性、相当性、労働組合との交渉の3つの要素で「合理性がなく無効」と判断しました。具体的なポイントは下の通りですが、賃金や労働条件に関する変更は、具体的・客観的な根拠に基づいた、労使の誠実な交渉が必要条件であり、これを欠いた一方的な変更は無効となること、そして運賃改定の目的が労働条件の改善であることが今回の判決で改めて示されました。
①賃金制度変更の〝必要性〟について、会社側が労使交渉の中でも、裁判の中でも、経営状況に関する具体的な資料を示さずに説明を放棄した上、裁判の途中で主張を変遷させるなどしたことから、東京地裁は「必要性があったと認めることはできない」と判断した。
②会社側が労働組合との交渉において、組合側の質問に対し具体的な回答や資料を示すこともなく、合意もないまま、当初の会社側の提案を一切変更せず不利益変更を強行した事実をもって東京地裁は「真摯かつ誠実な労使交渉をしていない」と判断した。
③国土交通省が東京の運賃改定時に示した資料を曲解し、「国の方針に従っただけ」と強弁してきた会社側の主張を東京地裁は一蹴し、必要性も相当性も認めなかった。逆に「本件運賃改定は乗務員の労働環境改善を図ることをその趣旨の一つとするものだった」と認定した。
先日、妻と熱海を旅行した際、港にとてもかっこいいジェット船が停泊していた。伊豆諸島と本土間の人流・物流を担う、東海汽船の船だ▽しかし、この船がまもなく止まるかもしれない▽「当直船員の酒気帯び等の違反が発覚し、関東運輸局が事業停止の行政処分に向けた手続きを進めている」と7月末に一斉に報道された▽びっくり仰天である。絶対に止められないと思っていた離島の生活航路にも、国交省は大ナタをふるった。停止の期間等は慎重に考慮するようだが、重い決断だったと思う▽近年、国交省は法令違反への〝必罰〟を徹底している▽その一つが白タクやハイタク事業者の違法行為に対する厳罰化だ。すでに関東運輸局は昨年12月に都市型ハイヤー1社の事業許可を取り消し、今夏にも空港で客引きをしていた都市型ハイヤー3社へ事業停止30日の処分を下した▽大いに歓迎すると同時に、我々も気を引き締める必要がある。法の適用に例外はない。健全経営を守らせるチェック機能も労働組合の大事な役割の一つ。職場を失うことのないよう労働法令や道路運送法令の違反を根絶しよう。 K・T
誕生そして躍進 「団結こそ力」
全自交労連の前身である全旅労連(全国旅客自動車労働組合連合会)が結成され、今年9月14日で80年目を迎えます。本紙ではこれを記念し、今号より80年の軌跡を振り返る連載をスタート。第1回は結成から現在に至るまでの大まかな系譜、そして最盛期の政策運動の様子をご紹介します。
戦後初のハイタク労働者の全国組織「全国旅客自動車労働組合連合会」(全旅労連)は、終戦から2年後の1947年9月14日に誕生しました。戦時中の企業統合で生まれた大手タクシー会社の労働組合が中心となり、6地域の17組合4300人が結集。京都市で結成大会が開かれ「団結こそは労働者の唯一の武器である」とする結成宣言を採択し、その一歩目を踏み出しました。
賃上げ闘争や、神風タクシー追放の運動で成果を上げ、全国へ組織を広め、1960年に現在の「全国自動車交通労働組合連合会」(全自交労連)に改称。バスや自動車教習所で働く仲間も加わり、1971年には組織規模のピークを迎え、全国33地方連合会・850組合・組合員数6万8305名に達します。
その後は自交総連との分裂(1974年)などを乗り越えながら、軽貨物タクシー追放や、運賃ダンピング阻止の運動を展開。特にタクシー規制緩和阻止の運動では、新たな法律を実現して、ハイタク労働者の待遇悪化に歯止めをかけました。2015年以降はライドシェア解禁阻止に全力で取り組み、今も完全解禁を阻止し続けています。
全自交の歴史の中では、「困っている仲間を見捨てない。全国の仲間が支える」という精神が常に重視され、労働争議や大震災の際に発揮されてきました。他産業で働く仲間や市民との連帯も含め、この団結と連帯の力こそが、運動を前に進めるエンジンとなってきたのです。
2011年に大きな組織分裂を生じましたが、2021年に団結を回復。今も、国内最大のハイタク産別労働組合として運動を継続しています。
| 【東京地連】 | 日交、帝都、大和、国際 |
|---|---|
| 【横浜地連】 | 神奈川都市交通 |
| 【愛知地連】 | 相互、東和 |
| 【京都地連】 | 相互、弥栄、京聯、厚礼自動車 |
| 【大阪地連】 | 相互、日本交通、大交、信興、都島 |
| 【神戸地連】 |
神戸タクシー
6地連17組合4300人 |
なぜ全自交労連のような全国団体が必要なのか。それは全国の仲間の声、現場の声を一つにし、〝国と団体交渉〟をして、産業を取り巻く制度・政策を変えるためです。実際に80年の歴史の中で、先人は、団結の力を生かして多くの制度・政策を実現してきました。
その一つの例が55年前の出来事です。全自交労連は交通輸送の安全を確立するためハイタク産業の交通政策9大要求を策定。1万2千人が東京に集結し、国に実現を求めました。いま、当時の要求内容を振り返ればその多くが何らかの形で実現しており、粘り強い運動の成果を証明しています。 ▼第二回に続く
| 当時の要求(要約) | 実現は? | |
|---|---|---|
| ①学識者や行政、利用者、交通産業労使で地域ごとに「交通委員会」をつくり、運賃や需要供給を決めるべし | ○ | 地域公共交通会議や、特定地域協議会として実現 |
| ②タクシーの公共性を認め、必要な支援を | △ | 「タクシーは公共交通機関」と法律(地域交通法等)で明確化するも、公的支援はまだ不十分 |
| ③賃金大幅引き上げ・オール歩合排除 | △ | 賃金改善は道半ばで、オール歩合は当時より増加 |
| ④長時間労働の抑制 | △ | 労働時間は短縮化されてきたが、いまだ他産業より長い |
| ⑤バスとともにタクシーレーンの設置、自家用車の都市部乗り入れ規制 | △ | タクシーがバス専用レーンを走れる地域はあるが、自家用車規制は実現せず |
| ⑥タクシーの営業方法のルール厳格化。すべての乗り場に電話の設置を | ○ | タクシーセンターの拡大や配車アプリとして実現 |
| ⑦新規免許・増車の禁止 | ○ | タクシー特措法で新規許可・増車を制限 |
| ⑧悪質経営者への厳重な監督・指導。事業免許の取り消しなど法規制強化 | × | 行政の人手不足で監査数は限定的。「事業許可の更新制」を目指したタクシー事業法は実現せず |
| ⑨排気ガスや鉛など、公害の規制 | ○ | 排ガス規制の強化や有鉛ガソリンの禁止で実現 |
「核も戦争もない平和な21世紀に」との願いを込め、今年も福島・広島・長崎で、原水爆禁止世界大会が開かれました。全自交からは東京地連の日交労働組合と帝都自動車交通労働組合より、広島大会(8月4~6日)と長崎大会(7~9日)に計12名が参加。現地の全自交の仲間が大会成立に尽力しました。
長崎大会に参加した帝都自交労組の掛川正一執行委員長(全自交労連副中央執行委員長)は、「被爆から81年目を迎え、被爆や戦争の体験者が少なくなり、後世に語り継ぐことが課題となっている中、全国から集まった100人以上の高校生が壇上にならび、『自分達の手で平和を守る』と語った姿は非常に頼もしく良い印象を受けた」と語り、今後も平和の尊さや被爆の実相を語り継ぐ運動の大切さを強調しました。
終戦の日の8月15日、「戦争犠牲者追悼、平和を誓う8・15集会」が、東京の千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて開催され、多くの労働組合や市民団体が参加。全自交労連からは本田有書記長が献花を捧げました。
主催団体である平和フォーラムの染裕之共同代表は、「犠牲となられた国内外すべての人々の悲しみ、苦しみ、怒りは私たちの心の碑に深く刻みこまれ、痛恨の思いが尽きることはない」「あの壮絶な大戦を二度と繰り返してはならないと世代を超えて語り継ぎ、平和な社会を未来へ確実に引き継ぐことが今を生きる私たちの責務」と、戦没者へ誓いの言葉を述べました。
全国署名スタート
全自交労連が加盟する『平和フォーラム』、超党派議員連盟の『立憲フォーラム』、市民団体の『戦争させない1000人委員会』の3団体は7月9日、「いのちを見つめ平和をつなぐ 憲法理念の実現を求める全国署名」のスタート集会を参議院議員会館で開催しました。多くの学識者や国会議員が、高市政権下で急速に進む憲法〝改正〟議論の危うさを指摘。国民主権・基本的人権の尊重・平和主義という、この国の基本理念を守り抜く意思固めを行いました。
立憲フォーラム代表の辻元清美参議院議員(タクシー政策議員連盟会長)は、改憲派が提起した衆院議員の任期延長と緊急政令条項の創設について、戦前戦中の日本で戦時体制を強める手段として利用された事実を示して危険性を強調。「2年後の参院選に改憲勢力は勝負をかけてくる」、「国会内外の運動をどれだけ盛り上げていくことができるか」と行動を呼び掛けました。また若者を中心としたペンライトデモの盛り上がりにも大きな期待を寄せました。
集会には、中道改革連合の長妻昭衆院議員や、タクシー政策議連前会長の近藤昭一前衆院議員らが駆けつけ連帯・共闘の思いを述べました。
関東交運が運輸局交渉
関東交運労協ハイタク部会は8月3日、関東運輸局との交渉を実施し、運賃改定時の賃金改悪について「労働組合からの通報があれば、労働条件改善状況を調査する際の参考にする」との回答を引き出しました。白タク行為に対する行政処分を厳罰化する方針(1面参照)も示されました。
関東交運ハイタク部会からは水野潔部会長(全自交関東地連執行委員長)を筆頭に、各県の代表者ら10名が交渉に参加。関東運輸局側は佐藤直人自動車交通部長や久手俊彦自動車監査指導部長ら9名が応対しました。
①ライドシェア合法化阻止と日本版ライドシェアの縮小・終了条件の制定②運賃改定時の賃金・労働条件改悪に対する指導強化③違法ハイヤーと白タクの取り締まり強化④ハイヤー運賃改定への対応⑤LPガススタンドの維持・確保⑥自転車や電動キックボードの取り締まり強化⑦UDタクシーの介助負担軽減と車両の改善の7項目を要請し、回答を受けました。
全自交埼玉地連の伊藤義明執行委員長は、労使協議もなく迎車料金引き上げ分を全て会社が徴収した事例や、LPGスタンドの撤退状況など具体例を示し対応を求めました。
運輸局からは違法ハイヤー問題について「監視体制を強化し、3件の事業停止処分を行った」と報告がありました。
東京地連 第3回教宣学校
全自交東京地連は7月14日、深川江戸資料館で「第3回教宣学校」を開催しました。参加者は約100名に上り、次世代を担う若手組合員への継承も見据えながら、労働組合の果たすべき本来の役割と、組織拡大に向けた具体的な実践的手法について深く学ぶ場となりました。
連合東京の吉岡敦士会長代行を講師に迎え、二部構成で講演が行われました。
第一部の「誰のために労働組合は活動するのか?」「なぜ、労働組合は政治活動に関わるのか」をテーマとした講演で吉岡氏は、会社がトップダウンの「管理」で動くのに対し、組合は「運動」の原則で動く自由で民主的な組織であると対比し、労使交渉は文書での約束が極めて重要であると説きました。
さらに政治活動の必要性について、東京都が独自に施行したカスタマーハラスメント防止条例などを例にあげ、「企業単体では解決できないライドシェア問題などに対処するためには、国会議員・自治体議員との連携が不可欠だ」と強調しました。
第二部では「なぜ、我々は組織拡大に取り組むのか?」「労働組合を結成する様々なケース」と題した講演が行われ、過半数労働組合が三六協定の締結や就業規則変更において果たす法的かつ実務的な役割が解説されました。
労働条件引き下げの提案に対しては、「先ず隗より始めよ(経営陣の痛みを先とすべき)」という大原則や、対象範囲、優先順位、組合員の総意、文書化など5つの確認ポイントを提示しました。
質疑応答では「若い世代へ組合の必要性をどう伝えるか」との問いに「SNS等を通じて本人が望むものを把握し、即決を求めず根気強く取り組む姿勢が重要である」と回答。組合結成時の学習会については、「何のために作るのか」という趣旨確認から始め、規約や組織運営のあり方を10回程度かけて丁寧に合意形成するプロセスが紹介されました。
さらに「現場を理解していない経営陣に対し、リアルな声を突きつけることができるのは労働組合役員だけである」との実体験に基づくエールが送られました。
東京地連の本木弘執行委員長は、若い人材の参加による「労働組合の継承」の重要性を力説し、組合の存在意義を根源から学習する大切さを強く訴えました。矢野裕明教宣部長は、ハイタク労働者を取り巻く環境が厳しさを増す中での組織拡大の重要性とタイムリー性を強調し、学習成果を職場活動に活かすよう期待を込めました。
来賓の溝上泰央・全自交労連中央執行委員長は、全自交を支える屋台骨として東京地連の活躍に期待を寄せるとともに、ライドシェア導入阻止への断固たる決意を表明しました。
兵庫交運が市と意見交換
兵庫県交運労協ハイタク部会は6月11日、神戸市議会の会議室で神戸市の交通政策担当者と「地域コミュニティ交通に関する意見交換会」を実施。市から、現状について「路線定期とデマンドが行われ、利用者数は年間20万人」、「タクシー車両が12地域、バス車両2地域、自家用有償運送2地域の内訳で、神戸市ではタクシー車両を使った地域コミュニティ交通が主である」との報告を受けました。
また26年度以降は、AIオンデマンド乗合や、キャッシュレス決済、位置情報システム、乗車人数情報システムの導入を図るとの見解を聞き、双方で意見を交換しました。
紹介議員のかじ幸夫市議と共に、北坂隆生ハイタク部会長(全自交兵庫地連執行委員長)、成田次雄同部会事務長(同書記長)をはじめ全自交兵庫地連から4人、私鉄関西ハイタク労連から大南昌彦委員長ら3人が出席。神戸市は久保真成・都市局交通担当部長、田中孝司・同局交通政策課長ら4人が応対しました。
酷暑の7月31日、全自交京都地連は26回目を数える「白タク・ライドシェア反対」の街宣行動を実施。櫻井邦広委員長と成田次雄書記長が参加し、個人タクシー団体や他産別とともに、京都市内で日本のタクシーの安全性とライドシェアの危険性を訴えました。
無罪判決が相次ぐ「関西生コン事件」で、警察・検察が行った労働組合への弾圧に対し、国の責任を問う国家賠償請求訴訟が闘われています。
7月3日、東京高裁で開かれた第1回控訴審では、当初裁判官が即日結審の意向を臭わせたものの、弁護団は国家権力による組織的な組合潰しの危険性や問題点を理路整然と指摘し十分な審理を要求。9月18日に第2回口頭弁論が開かれることとなりました。
〇…9月1日防災の日、二百十日。3日ホームラン記念日。7日白露。9日重陽の節句、教育を攻撃から守るための国際デー。13日大相撲九月場所(~27日)。14日コスモスの日。19日苗字の日、糸瓜(へちま)忌、アジア競技大会(~10月4日、愛知)。21日敬老の日。23日秋分の日。25日十五夜、こきりこ祭り(~26日)。26日核兵器の全面的廃絶のための国際デー
〇教育を攻撃から守るための国際デー(9月9日)
子どもらの教育を受ける権利を武力攻撃から守ることを呼び掛ける日。2020年の国連総会で採択されました。攻撃とは、校舎や、生徒、教師など教育関係者への攻撃、学校の軍事利用、子どもの徴兵や徴用、性的暴力などを指します。
パレスチナ・ガザ地区をはじめ、ウクライナ、コンゴなど今も教育への攻撃が続いており、2月にはイラン南部の小学校が米軍に爆撃され、175人を超える教師や子どもが亡くなっています。
〈『連合通信』より転載〉
