23組合が妥結
2026春闘は、統一回答指定日の3月31日を過ぎ、全国から妥結の報告が寄せられています。4月9日時点では、全国の8地連本23単組(対象組合員数8388人)が妥結しました。 ▼2面に妥結内容一覧
多くの地域でタクシーの運賃改定が実施され、または実施予定となっている中、今春闘ではタクシー乗務員の賃金制度の在り方、つまりは運賃改定後の労働分配率が大きな交渉テーマとなっており、春闘の始まる前から時間を掛けて、賃金制度に関する交渉を積み上げてきた単組もありました。
多くの職場で現在も、賃金制度について厳しい交渉が続いていますが、妥結報告のあった23単組中14単組では、タクシー賃金制度の維持を確認しています。
また足切り額の見直し等と並行しつつ、固定給部分の増額(ベースアップ)や、様々な手当の新規獲得や増額、一時金の増額を勝ち取った職場も多くありました。
過去に改悪された賃金を回復した職場もあります。岩手地本・北都支部では3年前の運賃改定時に労働分配率を約2%引き下げられてしまいましたが、その後も粘り強く交渉を継続し、半年前の運改時に賃金の歩合率を1%増額。今春闘では賞与の支給増額や通勤手当の増額を勝ち取り、改悪前を上回る労働分配率を実現しました。
26春闘の現時点での妥結内容を個別に見ると、通勤手当の増額を勝ち取った事例が目立ちます。東京地連の日交労は新たに実費支給化を実現し、岩手地本の北都支部、東京地連の大和自動車交通労組、山梨地連の山梨交通YKタクシー労組では増額を勝ち取りました。
また東京地連で日交労と京王自動車労組がハイヤー乗務員のベア3千円を獲得、愛知地連・名鉄交通労組が内勤者のベア7千円を獲得するなど、タクシーA型賃金や、ハイヤー乗務員、内勤職のベースアップ獲得も目を引きます。
一時金・賞与の獲得では、東京の大和自動車交通労組、静岡ハイタク連合会の伊豆箱根交通労組、遠鉄タクシー労組、アンビ・アタクシー労組などが増額を勝ち取り、北海道地連の安全永楽交通労組では生活支援金を獲得しました。
その他の内容では、富山地連の富山交通労組が退職金の加算期間を定年年齢の65歳に合わせて5年間延長する改善で妥結。また静岡ハイタク連合会の加盟組合では、脳ドック検査の会社負担での実施や公休日の7日間増(伊豆箱根交通)、車いす乗降手当の増額(アンビ・アタクシー)、車内汚損時の補償増額(遠鉄タクシー)など安心して働ける職場環境を獲得しました。
お別れの会
1月12日に亡くなった全自交労連の野尻雅人・前副中央執行委員長のお別れの会が、3月27日、東京都北区の北とぴあで開催されました。
お別れの会は、全自交労連主催、全自交関東地連・全自交東京地連・大和自動車交通労働組合の共催で実施され、野尻さんの出身である大和自交労組の方々をはじめ多数の全自交の仲間や、生前に故人が親交を結んできた多くの労働団体の皆さまにご参会をいただき、約160人が故人の人柄と功績をしのび、別れを告げました。
お別れの会の主催者として、また故人の盟友として、あいさつした溝上泰央・全自交労連中央執行委員長は「私自身、野尻さんと20数年前から共に活動し、最近では何度か一緒にキャンプをしました」「ゆらめく焚き火の火を見つめながら、10年越しの全自交労連の再統合への苦労話や諸先輩方への感謝、そして全自交労連の未来を、時を忘れて語り合ったことが本当に昨日のように思い出されます。今頃は天国で大好きなタバコを片手に、酒を飲みながら、悲しみに暮れた私たちの姿を見て笑っていると思います。野尻さんが残してくれた人と人のつながりを大切にし、故人が願っていたハイタク産業で働く仲間の明るい未来に向けて、これからも尽力していくことを故人に誓いたいと思います」と語り、ご遺族と参会者への感謝を述べました。
平均451万円 格差は95万円
厚生労働省のまとめた2025年賃金構造基本統計調査によれば、タクシー乗務員(男女計)の平均年収は前年比35万9700円増の450万8200円となり、全産業平均との年収格差は前年の112万1400円から94万7600円に縮小しました。
東京は4月20日〜
タクシー業界では、再び、全国一斉と規模の運賃改定が進んでいます。
注目された東京・特別区武三地区の運賃改定は、一部の学者からの横槍で難航したものの、改定率10・14%(初乗り1km500円、加算232m100円)で4月20日より実施が決まりました。
運賃ブロックは全国で約70に統合されましたが、昨年4月から今年4月の約1年間で、全国の28都道府県43ブロックで新運賃がスタートし、さらには22道府県25ブロックで手続きが進んでいます。申請率が50%に達しなかった山梨県B地区など一部の例外を除き、運賃改定は順調に進行しており改定率も大半で10%を超える高い水準となりました。
我々は運賃改定の主目的が「労働条件の改善や物価高騰への対応」となっていることを強く自覚し、適正な分配を実現しなくてはなりません。
野尻さんのお別れの会で弔辞(2面に全文掲載)を読まれた大和自動車交通労働組合の藤野輝一・元委員長は、故人の思い出と功績を振り返り「野尻さん。最後もあなたらしくサッと次のステージに旅立ちましたが、あなたはずっと私たちの心の中にいます。どうか心安らかにお眠りください。『また逢う日まで』」と別れの言葉を締めくくった▽ご参会の方々の中には、故人の歌声で十八番だった『また逢う日まで』の曲が思い起こされた人も少なくないだろう▽私が、最後に野尻さんの声で『また逢う日まで』を聞いたのは昨年10月の労連の定期大会の夜のこと▽故人の口から病状の進行について聞かされていた我々は特別な思いでその歌を聞いた▽いつも飄々とされていた野尻さんだが、亡くなる前には様々な体の不調を訴える時も少なくなかった。それでも故人の意思で仕事を続けられた姿には本当に頭が下がる▽本当に、あまりにも『サッ』と旅立っていかれたので、今でも事務所で仕事をしていると、ふとそこに野尻さんがいるような気がする時がある▽また逢うその日まで、恥じぬよう生きたい。 K・T
4月9日現在の本部報告分 8地連本 23組合・支部 8388人が妥結
| 朝日交通労働組合 | 3月9日 現行賃金制度維持▽制服支給基準を改善▽業務に必要な備品の補充 |
|---|---|
| 全自交相互交通労働組合 | 3月13日 現行賃金制度維持▽特別休暇取得時の賃金補償額を改善 |
| 網走市ハイヤー労働組合 | 3月23日 現行賃金制度維持※9月の地域最賃改定時に基本給見直し※A型賃金体系▽時間外手当の計算を30分単位から15分単位に変更 |
| 安全永楽交通労働組合 | 3月25日 現行賃金制度維持▽生活支援金獲得(前年4月~今年2月までの11カ月間の営収額×1.5%)※高営収者では15万円超も▽夏季一時金前倒し支給▽洗車場への温水設備導入▽インフルエンザ予防接種費用補助(2,000円) |
| ダイコク交通労働組合 | 3月31日 AB型賃金をB型賃金体系に変更。平均労働分配率55.5%→58%.5%)※高営収者では15万円超も▽夏季一時金前倒し支給▽洗車場への温水設備導入▽インフルエンザ予防接種費用補助(2,000円) |
| 北都支部 | 3月31日 現行賃金制度維持※2025年9月の運賃改定後に歩合率1%増額済み。26春闘での賞与倍増と合わせ、2022年11月の運改時に実施された賃金減額分をすべて回復▽定期賞与の総原資を倍増(年間営業収入の1%→2%)、支給は半期ごとで支給率は営収に応じたランク制▽決算賞与支給確認▽通勤手当を1.75倍に増額(距離に応じて支給) |
|---|---|
| 岩手ユニオンつばめ分会 | 4月1日 現行賃金制度維持▽定年延長について継続協議 |
| 京王自動車労働組合 | 3月24日 ▽タクシー乗務員=現行賃金制度維持▽ハイヤー乗務員=正社員ベア3,000円▽バス乗務員=ベア5,000円、パート乗務員の基本時間給30円増▽生活改善一時金一律10,000円▽タクシーで有給休暇等の各種手当、補償制度改定 |
|---|---|
| 大和自動車交通労働組合 | 3月30日 現行賃金制度維持▽通勤交通費引き上げ(ハイヤー・技職は月30,000円〈+1,000円〉、タクシーは1乗務600円〈+40円〉)▽賞与=タクシー前年同基準、ハイヤー500,000円(+60,000円)、職員500,000円(+50,000円)、工員450,000円(+35,000円)▽連休期間の特別足切りの期間拡大 |
| 日交労働組合 | 4月2日 タクシー=本給209,040円(27,040円増額)▽ハイヤー=ベア3,000円(乗務手当)、定昇1,800円▽通勤交通費実費支給(新設)▽ハイヤー年間賞与620,000円▽タクシーの業績評価一時金前年同水準(最高支給額75,000円)、労供組合員前年同水準▽タクシー全車にバックカメラ搭載 |
| 山梨交通YKタクシー労働組合 | 3月24日 現行賃金制度維持▽現役・嘱託の交通費増額(8,000円→9,000円)▽退職積立一律1,000円増額 |
|---|
| 伊豆箱根交通労働組合 | 3月19日 乗務員=現行賃金制度維持▽一般職=定昇平均9,694円▽特別一時金6,000円+別途営収加算(乗務員)▽乗務員賞与は支給率0.2%増と営収上限額引き上げ▽脳ドック検査を会社負担で実施(今期は65歳と64歳に実施し、次年度以降、段階的に実施年齢を引き下げて60歳到達時には全員が受診する体制に)▽公休日数を改定し、乗務員の公休を年間7日増 |
|---|---|
| 遠鉄タクシー労働組合 | 3月23日 乗務員賃金の「業務給」を2,000~6,000円増額▽休日勤務手当を12,000円から15,000円に増額▽期末賞与=雇用形態により3,000円~70,000円支給▽賞与=年間3.6カ月→3.7カ月に増額▽無事故表彰基準を改善▽嘔吐など車内汚損時の休車損害金を7,100円→7,700円に増額▽降車勤務補償額の改定 |
| アンビ・アタクシー労働組合 | 3月23日 定昇規定通り実施▽年間賞与に年功加算(5,000円/年)▽貸し切り手数料の改善▽車椅子乗降手当を1回350円に増額▽会社指示の業務の仮想営収額を1時間2,900円に増額▽従業員懇親会の実施▽熱中症対策として夏季制服(特に女子ブラウス)の見直し |
| 静鉄タクシー労働組合 | 3月23日 現行賃金制度維持▽功労金 1人5,000円 |
| 名鉄四日市タクシー労働組合 | 3月12日 歩合給者=現行賃金制度維持▽固定給者(乗務員)=ベア6,100円、内勤者=ベア1,000円+定昇▽運転支援機能ドライブレコーダー導入▽無事故手当新設(月例・賞与に加給) |
|---|---|
| 名鉄西部交通労働組合 | 3月18日 ベア5,000円、歩合給歩率改定43%→44%※A型賃金▽春闘解決一時金=20,000円、賃金改定一時金=15,000円、冬季一時金=1,500円~3,000円▽営業回数手当新設(40円/1営業)▽QUOカード支給3,000円分▽サービス手当新設 |
| 愛電交通労働組合 | 3月25日 現行賃金制度維持(手当→基本給への組み替え実施)▽解決一時金=乗務員平均20,000円、フレックス、試雇用一律10,000円▽営業手当改定=隔日勤務(1回)1,400円、日勤勤務(1回)700円、2車3人制勤務(1回)1,000円 |
| 名鉄交通労働組合 | 3月26日 乗務員=現行賃金制度維持▽内勤者=ベア7,000円▽解決一時金=乗務員平均10,000円、内勤者平均20,000円▽年間臨時給の計算率改定▽公休出勤歩合率改定=51%~55%(回数による)▽営業手当改定400円/1回(夜日勤) |
| 名鉄知多タクシー労働組合 | 3月26日 乗務員日勤者ベア500円▽その他ベア1,000円▽営業回数手当改定(50円/1営業)▽歩合給歩率改定40%(夜間勤務) |
| 富山交通労働組合 | 3月31日 基本給改定で時間給30円増額(月額5,100円相当)▽一時金現行制度維持▽退職金積立期間を60歳から65歳へ延長(中退共月額6,000円) |
|---|
| 石川近鉄タクシー労働組合 | 3月18日 現行賃金制度維持▽春闘解決一時金5,000円▽乗務員研修計画実施 |
|---|---|
| 石川交通労働組合 | 3月23日 月額基本給500円増額(乗務員・内勤者)▽補助金・支援金制度の活用やライドシェア新法阻止で労使協力を確認 |
お別れの会に際し、本当に多くの皆様より、御参会、御供花、御弔電を賜りました。改めて心より御礼を申し上げます。
野尻さん、今日はあなたに謹んでお別れの言葉を申し上げます。
この度は、野尻さんの突然の訃報に際し、驚くと同時にこの様な形で再会する事になるなんて残念でなりません。遡れば野尻さんと私は、あなたが大和に入社してから二〇年来の付き合いでした。そしてあなたが残してくれた思い出は決して少なくありません。私でさえそうなのですから、同僚や先輩・後輩たちも様々な思い出が刻まれていると思います。
野尻さん、あなたは生前 現場の声をよく聞き判断し行動されてきました。
その行動歴のなかの出来事の一つに二〇〇三年から七年間にわたった会社の合理化事業により、あなたの所属していた支部が二度も移転せざるを得ない事態に対し、あなたは現場の代表者として会社との交渉に粉骨砕身の努力で取り組み、働く者の生活を守り続けてきたことをよく覚えています。
それと野尻さんあなたが 二〇一六年に当時のKPU東京地連の書記長に就任し、その任務を着実に遂行し信頼を増して来た頃、二〇二〇年にテレビ各局で報道された事件、いわゆる新型コロナでタクシー事業が悪化したとして会社経営者が全従業員約六〇〇名を解雇するという事件がありました。そしてこの事件が一般社会からも注目されるなか、あなたは会社の卑劣な脱法的要求に対し毅然とした姿勢で交渉に臨み、最終的に会社から解雇撤回と営業再開を取り付けた事はコロナ禍対策に難航するハイタク業界に一つの道筋をつけた功績であり、忘れがたい思い出です。
また、あなたは全自交とKPUとの組織統合に誠心誠意努力し、二〇二一年五月三一日の組織統合大会を成功裏に導いた一人でもあり、その手腕は将来を担う人材として大きな期待を寄せられていましたが、その頃あなたの身体はすでに病魔に冒されていました。それでもあなたは病魔と対峙し、亡くなる直前までハイタク労働者の地位向上と生活をも守るため奮闘してこられました。それだけに、あなたの急逝は惜しんでなお余りあり残念でなりません。
野尻さん、あなたは人を助け、人に尽くした誠に見事な男でした。
その様な見事な野尻さんに私は支えられ、大和自交労組および東京地連の執行委員長を務めあげられたことに感謝の念を禁じえません。それにもまして長年にわたりあなたを慈しみ育てられ、あなたの更なる活躍を楽しみとされていたご遺族のご心痛をご拝察申し上げると、お慰めのことばもありません。
野尻さん、最後もあなたらしく、サッと次のステージに旅立ちましたが、あなたはずっと私たちの心の中にいます。
どうか心安らかにお眠りください。
「また逢う日まで」
大和自動車交通労働組合 元執行委員長 藤野 輝一
タクシー平均年収 36万円増
厚生労働省が3月24日に公表した2025年賃金構造基本統計調査の内容を、全自交労連書記局でまとめました。
タクシー乗務員(男女計)の2025年6月の賃金月額は、全国平均で35万9200円となり、24年6月と比べて3万1900円アップ。賞与・一時金を足した推計年収は450万8200円で、前年より35万9700円アップしました。この結果は、運賃や迎車料金などの値上げ分を労働組合が交渉を通じて着実に賃金に反映させ、タクシー産業の労働者が誠実に業務に精励してきたことの成果です。
全産業の平均においても、賃金月額が1万900円増、推計年収が18万5700円増となりましたが、タクシーの賃金増が上回ったため、年収格差は17万4000円縮まり、94万7400円となっています。まさに今、闘われている2026春闘でも適正な配分を勝ち取り、全産業を上回る賃金を実現しましょう。
また地域別にみても、34の都道府県で年収が増加し、29都道府県で全産業との格差が縮まりました。
平均年齢も全国で56・8歳(3・4歳減)と大幅に若返りました。一方で月間労働時間は全国平均で2時間増えており、賃金増額には労働時間の増加も影響していると考えられます。
なお、タクシー乗務員の性別の賃金・労働条件(右下表)では、男女間で明確な賃金差が生じていることから、要因について分析を図ります。
◇掲載した平均値は全て「加重平均」
◇調査の対象に選ばれる事業所が毎年変わるため、前年比で異常な数値が出ることがある。
◇タクシー・全産業とも、短時間勤務を除いた「一般労働者」の結果を記載。集計対象になった「一般労働者」の合計数はタクシーが17万2100人、全産業が2892万3710人
◇「賃金月額」は、2025年6月の実績。基本給や割増賃金に加え、職務手当、精皆勤手当、通勤手当、家族手当などを含む総支給額で、税や社会保険料などを控除する前の「額面金額」
◇「一時金・賞与」は2024年1年間に支給された金額
◇「推計年収」は賃金月額を12倍し、一時金・賞与を足した金額
◇「月間総労働時間」は6月の所定内実労働時間と超過実労働時間の合計
「燃料危機 独自支援を」
アメリカ・イスラエルによるイランへの攻撃によって発生した燃料危機を乗り越えるため、全自交東北地連では、県や市に対してタクシー事業者への独自支援を求める緊急要請行動に取り組んでいます。
3月末までに、3つの県と3つの市に対して要請を行い(左表)、4月に入ってからもそれぞれの職場で地元自治体への要請を調整中です。
東北地連として、統一の要請書を作成。ハイタク自教労働者が「他産業との賃金格差解消」を目指して春闘交渉を開始した矢先に、燃料危機が発生したことを説明し、この影響が長期化すれば「待遇向上ばかりか、事業の存続すら危ぶまれ、地域住民の移動の足が失われる」と訴えました。
そして政府の補助があってもなお、中小零細タクシー事業者の受ける影響が大きいことから「タクシー事業者への緊急支援金など、自治体独自の支援・補助等の早急な実施」を求めています。
また燃料高騰の根本的原因である中東地域での戦闘行為の早期・平和的解決への取り組みを、強く政府へ働きかけることも要請しました。
政府はLPガス価格の高騰分をタクシー会社に支給する制度を4月1日以降も継続することを決め、予備費から58億円を支出。またガソリン価格の抑制にも補助を出すなどの対策を取っています。
ただ、いつまで国の補助が続くかは見通せず、特に経営体力のない中小零細事業者には厳しい状況です。
そんな中で、すでに自治体が独自に地域の移動を守るための取り組みも始まっています。秋田県の横手市では、国の交付金を財源に、4月1日から「原油高騰対策運送事業者等支援事業」を開始。バス・タクシー事業者に1台当たり2万円、トラック事業者に1台当たり1万円を支給する制度を実施しました。
現場の声を行政に届け、地域交通を守るための支援を実現しましょう。
| 【岩手】 | 3月24日=盛岡市、二戸市、岩手運輸支局 3月30日=岩手県 |
|---|---|
| 【秋田】 | 3月27日 秋田市 3月30日 秋田県 |
| 【宮城】 | 3月25日 宮城県、仙台市 |
ほか、青森、岩手等の各自治体について、要請日程を調整中
全自交北信越地連は、3月1日・2日の両日、長野県で『2026春闘討論集会』を開催しました。会場となった「浅間温泉・地本屋」には、石川・富山・長野・新潟各県の代表者をはじめ、来賓として、全自交労連本部の本田有書記長、愛知地連の下出健雄委員長と加藤勇作副委員長を招き、総計36名で春闘の意思統一を図りました。
冒頭、主催県を代表し挨拶に立った長野地連・鳥羽寛代志委員長は、『全国の課題、各県地域の問題をみんなで共有し、今後の交渉に役立ててもらいたい』と述べ、活発な意見交換を求めました。
1日目は、全自交労連本田書記長から『運賃改定を見据えた賃金交渉』と題して講演を受け、『運賃改定の手続き流れ(総括原価方式)』、『交渉相手(会社)の実態把握』、『運賃改定で生じる原資の適正配分(説明責任‥事業者→組合→組合員)』など、様々な観点から学習を深め、26春闘の進め方を全体で確認しました。
2日目は、各県代表者が26春闘の重点などを報告し、地域課題に対する活発な意見交換を行いました。
最後に、北信越地連の石橋剛委員長の音頭のもと『2026春闘勝利に向け一致団結してガンバロー』を三唱し成功裡に集会は終了しました。
話題は迎車料金
全自交東北地連は3月15日、岩手県平泉のホテル武蔵坊で春闘セミナーを開催。5地連本12職場から23名が集まり、全ての職場の代表者が、現状や春闘に向けた課題について発言し、議論を深めました。
特に、今まで無料だった迎車料金の収受が、仙台や山形、秋田で始まることから、賃金への分配や配車アプリ手数料との関係について多くの質疑応答や情報共有が行われました。米沢市のタクシー定額制や秋田市の乗合タクシーの事例報告も行われました。
高橋学委員長は「運賃改定や冬季割増で労働条件も改善しているが、イラン情勢は春闘への強烈な逆風だ」と述べ、自治体への要請行動を提起。全自交労連の津田光太郎書記次長が講演を行いました。
「危機感の共有を」
全自交富山地連は2月11日に第47回委員会を開催、22名が出席し2026春闘方針確立に向けた協議を行いました。
石橋剛委員長は、春闘方針を提起するにあたって『運賃改定の認可が待たれる中での春闘となる。全自交の統一要求額の2万8000円は決して大げさな数字ではない。企業の大手・中小に関わらず、全てのタクシー経営者、そこで働く私たちが、賃金の底上げをしていかないと、この産業そのものが取り残されてしまう危機感を経営者に強く訴えていく』と結束を求めました。富山地連独自の取り組みを加えた春闘方針案が満場一致で承認されました。
平和フォーラム等が呼びかけ
外国人への差別をはじめとした、あらゆる差別に対抗する目的で、現在「ヘイトにNO! 全国キャンペーン」が実施中です。
全自交労連も加盟している平和フォーラムをはじめ、移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)など11団体が呼びかけ、「差別のない社会」「人権や労働者の権利が尊重される社会」を求めてオンライン署名に取り組んでいます。またインターネットなどで広がるデマ情報に対し、丁寧に事実で反証する活動などが展開されています。
キャンペーンの趣旨にご賛同いただける方は、署名にご協力ください。
