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2014総決起集会 改正法の施行を労働条件改善へ
ハイタクフォーラム 全自交労連 交通労連ハイタク部会 私鉄総連ハイタク協議会


2014年03月06日 ハイタクフォーラムが2014総決起大会を行いました。

ハイタクフォーラム(全自交労連・交通労連ハイタク部会・私鉄総連ハイタク協議会・代表・伊藤実)は3月6日、東京都千代田区の星陵会館で2014総決起集会を行いました。

「タクシー改正法成立!労働環境改善を実現する大集会」と銘打ち「安全・安心を確立するため2014春闘勝利」のスローガンを掲げ、全国から500名の仲間が結集し、改正法の実効性ある運用と附帯決議の履行を求め、国会請願行動とデモ行進を行い気勢を上げました。

集会は、私鉄総連ハイタク協議会の清水議長が司会を担当し、交通労連の五十嵐部会長が開会の挨拶を行い、新潟運賃カルテル問題での審判の経過を報告するとともに「産別を超えた団結力を発揮して各地の協議会でしっかりとした中身を作って行こう」と述べました。

続いて、ハイタクフォーラムを代表し伊藤全自交労連中央執行委員長が挨拶しました。その中で「改正法が施行され、公定幅運賃の公示により準特定地域ではようやく下限割れ運賃が解消する事となった。また遠距離割引運賃は公定幅運賃から除外となってしまったが大阪の仲間が産別の枠を超え5千円超・5割引廃止を求め2月19日に大集会を行い、事業者から是正に向けた動きが広がっている」と述べる一方で、「京都では深夜割増の取り下げの動きもある。何のための公定幅運賃か」と深夜割増取り下げ申請を厳しく批判しました。さらに、適正需給の確立について「全国的に適正車両数との隔たりもまだまだ大きく、努力が必要」と述べるとともに「改正法は安全確保・公共交通として機能させるために労働条件を改善する事を大前提としている。一丸となって2014春闘に奮闘しよう」と訴えました。

その後、松永全自交労連書記長が3月5日に行われた国交省交渉について報告し、来賓として激励に駆けつけた連合、交運労協、全タク連、民主党、社民党の各出席者から連帯の挨拶を受けました。

三日月大造民主党タク議連幹事長より「おはようございます。三日月です。景気回復していますか?安部さんが「ようなったでしょう」と言っていますけど、どこの誰を見て言うとんねん。どうかこの春季生活闘争をそれぞれの会社・事業所で頑張って頂きたいと思います。しっかり成果配分を勝ち取って「働いてるもんにしっかり賃金をまわさんと景気がようならん」ずっと言ってきたことじゃないですか。安倍総理に言われてやるんじゃないんですよ。ずっと労働組合が言ってきたことなんです。これを是非みなさん、今回それぞれの闘争の中で主張して頂きたいと思います。

私は今日、法改正の趣旨について申し上げろと言うことなんですが、短く6つ、6点だけ申し上げます。

1つは地域指定の問題です。
どこが特定地域になって、どこが準特定地域になるのか。155地域が指定されましたけれども、ここのポイントは、その地域の労働者の労働条件がようなっているのかどうかを検証して、この地域指定をすること、また解除すること、変更することすることなんです。利益が上がっただけではあかんのです。働く人の賃金がようなったかどうかをちゃんと見て、地域指定をして、解除して、変更することなんです。これがまず1点目。この点は国交省もやると言ってます。わたしらも国会でチェックします。でも一番わかってらっしゃるのは現場の皆さんであり労使関係なんです。ここを是非しっかりと主張もして頂き確認もして頂きたいと思います。給料が下がっているのに準特定地域のままやとか、その地域指定を解除されたなんてことがあったら必ず言って下さい。

2点目は運賃の問題です。
バラバラで決めてたけど下限割れがあってそこに法的根拠を持って是正命令が掛けられへんかった。だから今回、公定幅運賃ていうのを決めたんです。これを厳格に、かつ迅速に運用されることを僕らは求めてしっかりチェックしていく。たとえばハイヤーの問題です。ハイヤーと称して安い運賃だとか公定幅運賃から外れた運賃がまかり通る、そういうことがないようにチェックしなければなりませんし、あと深夜の割増。夜遅く働いた人には、これは憲法・労働基準法で守られなければならない権利や規則がある。もしそのことを逸脱したような改正・改悪がされるとするならば、これは違うやないかと言うていかなぁあかん。運賃の問題ではちゃんと消費税の転嫁が行われるかどうか、ここも大きなポイントです。

そして、3点目は運転者負担の問題。
これはかねてから言われているんですけど、「なんで運転する人が負担せにゃあかんねん」という運転者負担。「何でこんなに給料が違うねん」という累進歩合禁止。これをやるために法改正したんですよ。法改正して法施行されたのにまだこのことがまかり通るならば、ここにもしっかりと厚生労働省と連携してチェックをし是正をしていきます。

4点目、協議会。
これがしっかりと合意形成できるようにせなあかん。協議会で話し合うことが独占禁止法違反などと言われないようにせなあかん。この協議会の運用を私たちも監視をしていきます。言うこと聞かへん人いるでしょ。めちゃくちゃする人いるでしょ。そう言う人もしっかり取り込んで、言うことを聞かせ、協力してもらって、結果、乗る人のためになる。そう言うタクシー交通をこの協議会の中で作っていって頂く。

5点目は、タクシー利用客の増加。
やっぱりタクシー乗る人増えなぁあかんのです。このタクシー乗る人増やす取り組みをしっかりせにゃあかんと言うことです。そのためには、交通政策基本法が通りました。タクシーをしっかりと地域の公共交通だと位置づけること、また、この国会で地域公共交通活性化再生法というのが改正されることになります。どういう事かというと、やっぱりその交通のことも考えて街作りをしようという法葎改正をするんです。その中にしっかりとタクシーが位置づけられること、そしてもう一つは、乗り場の問題です。どうしてもタクシーの乗り場がなんか遠い所に行ったり、駅の改修する時なんてそうでしょう。どこにタクシーの乗り場があるのかわからない。道路渡らなタクシー乗れへんていう所たくさんあるじゃないですか。東京駅の八重洲口だってそうでしょう。「どこでおろしてんねん」「どれだけ待たしてんねん」「雨掛かるやないか」というとこたくさんあるじゃないですか。これはタクシー会社さんだけじゃなくてJRも含めて、自治体も含めて、この乗り場を改善していくこと、そのことで乗る人を増やすこと、このことに皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思います。

最後6点目は、自家用輸送、福祉有償運送、そして代行の役割分担。
この役割分担をしっかりとすること、不安全なまま、運んでもらったらいいや、車を運転してもらったらいいや、タクシーと同じような営業やってる、そう言うことがないように、しっかりと明確にこの棲み分けを図っていくことが、大事な要素だと思ってます。

いろいろと法律改正しましたし、附帯決議にも書きました。しかし結果、改善されないと意味無いんです。書かれたことが実行されないと意味無いんです。その結果、働く人の労働条件が改善されないと意味無いんです。しっかりとこれからも引き続き頑張ることをお誓い申し上げて、私からの報告とさせて頂きます。

戸崎早稲田大学教授は講演で「立派な枠組みはできたが、それだけでは何も進まない。労働分配率が高まるようこれから作っていかなければならない」「労働組合の役割は労働分配率を高めるスキームを作ることであり、監査を強め相互監視の下で市場浄化を進めることの2つである」と述べ今後の協議会での奮闘を参加者に呼びかけました。

その後、私鉄総連ハイタク協議会の久松事務局長が読み上げた集会アピールを満場の拍手で採択し、交通労連ハイタク部会の手水事務局長の閉会挨拶の後、伊藤ハイタクフォーラム代表の団結ガンバロウで集会を締めました。

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改正法の厳格な運用を求める国会署名 全国で55,000筆超を集約し提出

集会後、参加者は国会請願行動に移り、衆・参議面前では全国の仲間が、出迎えた民主党・社民党の議員に各地で集めた請願署名を手渡しシュプレヒコールを挙げました。

そして、日比谷公園までデモ行進を行い、道行く市民に改正法の実効性ある運用と適正需給・適正運賃の確立による労働条件の改善を元気に訴えました。

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